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今話題となっているChatGTPについて

仏教学者の佐々木閑氏は、コロナ禍が始まった3年前から仏教講義をYouTubeで発信していますが、先日は珍しく、今、話題となっているChatGTPについて、話していました。

佐々木氏も、さっそくChatGTPを利用して、仏教と素粒子の関係について、問い合わせてみると、下記のような回答だったそうです。

素粒子論と仏教には、共通点もあります。例えば、湯川秀樹は、「素粒子の研究に、ギリシャ思想は全 く役に立たないが、仏教には多くを教えられた」 と言っています。また、佐々木関は、「物質の根 源」を探究する素粒子物理学は 、他帰依(たきえ)の大乗仏教ではなく原始仏教に類似していると指摘 しています。

この回答に対して、佐々木氏は、ノーベル物理学者の湯川氏と同列に、佐々木氏本人のことが、書かれていたことは、大変名誉なことと、喜びつつも、佐々木氏が発言したと書かれていた内容については、完全に否定されていました。

彼が、調べたところ、Amazonの著作レビューで、書かれていた内容であるということでした。しかも、他帰依という言葉については、佐々木氏も知らないので使ったこともないというものでした。

私も、ChatGTPを登録しましたが、制限事項として、「誤った情報を生成することがある」、「時折、有害な指示や偏った内容を生成する可能性がありますと」と忠告されていた。

とは言っても、この忠告を、厳密に受止めて利用する人はいるのでしょうか?

一度、世界に誤った情報が発信されてしまうと、これが一人歩きしてしまい、仏教に対する理解度がない限りは、佐々木氏の意見と見なされてしまうことを、佐々木氏は危惧していました。

ブッダの教えからしても、煩悩を断ち切るためには、正見(正しい知見を持つこと)が最重要なことであるので、誤った情報を見極めるための知が求められるということでした。

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