大きなまちづくりについての考察 その2
過疎地域の問題として大きなウエイトを占めているのが「緊急性は低いが重要な事」
特に、教育、人材育成などがそれで、聞く話によると真っ先に予算を削られるのが教育だとか。
さて、人材育成についてはどうでしょうか?これは大きなまちづくりに関して言えば教育と同じことが言えます。
地域の問題を捉え、どのように向き合い取り組むか。小さな成功を積み重ねた結果が大きなまちづくりになる。という方程式が昨今のまちづくりでは大きく取り上げられます。
ですが、そもそもどんな人を育てるために教育や人材育成をおこなうのか?その目的によって方向性は大きく変わってしまいます。
となると全体のビジョンがあり、問題とありたい姿、そこに向かうための課題が設定され、この地域にどのような人材が必要であるか?が姿を現します。
さて、それは誰が設定するものなのでしょうか?
近頃の輝く自治体としてメディアに取り上げられるのは、明確なビジョンを持った首長(自治体の長)です。
彼らは住民の求める声を聞き、地方交付金依存からの脱却を目指して崇高なビジョンを提示します。トップダウンで物事が進み世論を味方にして施策を推進していく姿は輝かしく、未来を創造させます。
しかし、これを理想としてリーダーに期待を持つことは、ある意味で危険を伴います。それは「リーダーはフォロワーがいなければ成立しない」という只々、理想のリーダー像を追い求めてしまうリーダー依存になる可能性があります。
となると、小さなまちづくりと大きなまちづくりが繋がっていけば課題解決に向かうことができるのではないか?
「緊急性は低いが重要な事」に日々取り組むことができるか?
それは小さな自治体だからこそ成せる可能性を感じるのです。