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人生で初めて入院するまでのこと
皆さんは入院を余儀なくされたことは
あるでしょうか。
私は一昨年、入院をしました。
最終的な病名は急性扁桃炎でしたが、
いきなりなったわけではありませんでした。
この入院に至るまでは、
色々な"初めて"尽くしでした。
①38度の高熱が1週間
はじまりは、
2023年のGW明けに、
突然38度を超える熱が出たことでした。
せきが出たり、呼吸器が苦しいわけではなかった
ので、コロナではないだろうと思いながら、
ひとまずかかりつけの病院に行って薬をもらい
ました。
なかなか38度台から熱が下がらず、
1週間くらいしてようやく熱が少しおさまって
会社に行くようになっても、なんだか体がだるい
ような感覚がありました。
そんな中、
自分の担当する地域への出張の予定があったので、当時の私は、少し熱が下がっているし、
自分が担当になって初めて会いにいくお客さんに、直前でキャンセルするのは印象が悪いし失礼だ、
などと考え、結局出張に行きました。
しかし、後で振り返れば、
この決断が症状を悪化させました。
②救急車を呼ぶ
出張から帰ってきた日の夜から、
また38度の高熱が出てしまい、
次の日にはついに39度にまでなってしまったので、
どうにもたまらず、人生で初めて救急車を
呼びました。
病院で点滴を受け、解熱剤をもらったものの、
結局症状は改善せず、原因不明の高熱に悩まされ、だんだん不安や焦りを感じるようになりました。
「いつになったら治るんだろう」
「このまま治らなかったらどうしよう」
「会社に迷惑がかかる」
「また弱い人間だと思われる」
気力も体力もなくなっていき、
すっかり気持ちが落ち込み、不安だけが膨らんで
いきました。
③発熱外来
あまりに熱が下がらないので、
発熱外来にも行き、インフルエンザやコロナの検査を受けても、どちらも陰性で、もういっそどちらかが陽性出会ってくれた方が、まだよかったとさえ
思うようになっていました。
そんな時、
発熱外来で診察をしてくれた医師が、
「症状が改善しなかったら耳鼻咽喉科に行ってみてください」、と言いました。
言われた時は疑問に思いながら、
処方された薬を飲んでいましたが、
この頃には、のどの奥が腫れ、
唾を飲み込むだけでも痛みがあり、
まともに食べることが難しくなっていました。
④急性扁桃炎からの入院
そんな状況が続いたある日、
あまりにのどが痛いので、鏡で見たとき、
明らかな異変が起きていました。
それは、口の中の左右の、扁桃の部分に、
真っ白なこけのようなものが、べったりくっついていたのです。
これはまずいと思ったのと、
発熱外来から処方された薬も結局効果はなく、
以前医師からすすめられた、耳鼻咽喉科を
受診しました。
耳鼻咽喉科は、医療機器を使い、
口の中の奥まで検査することができるようで、
調べてもらいました。
問診や検査を終えた医師から、
「急性扁桃炎」という病名と、
「紹介状を書くので、これから入院設備のある
病院へ行って下さい」、と告げられました。
青天の霹靂のような衝撃とともに、
今まで原因不明の高熱だったのが、
やっと病名がついて、少し安心した気持ちに
なりました。
医師から紹介状をもらい、紹介された病院へ行き、
診察を受け、改めて急性扁桃炎だと診断を受け、
状況の説明を受けました。
まともに食べることができていなかったので、
栄養が不足し、このままでは、抵抗力が落ち、
最悪のケースもあり得たいことを医師から
聞かされ、ゾッとしました。
こうして、人生で初めての入院生活が
始まりました。
2023年は、うれしくない、ありがたくもない、
様々な"人生初"を経験しました。
しかし、今にして思えば、
まだ比較的体力のあるうちに経験できたことは、
幸いだったのかもしれません。
何事もなくこのまま歳を重ね、
高齢者一歩手前のところでいきなり大病をして
しまうと、ショックが大きくて、心が折れてしまうかもしれません。
ただ、一度なにかしらの経験をしておけば、
心構えや病気への向き合い方も、多少なりとも
深刻になりすぎず、入院を乗り越えた頃のことを
思い出して、また乗り越えられる、と思えるような気もするのです。
もちろん、状況が好転しなかったり、
病名を告げられた時にショックを受けたりして、
気持ちが落ち込むことは仕方ないことだと
思います。
ただ、後になって、こんなこともあったね、
と話のネタや、笑い話になると思えば、
つらいときに経験したことは、すべて話のネタに
なります。
そして、つらい経験をどのように乗り越えることができたかについて経験できれば、
つらい思いを乗り越えた、という自信がついたり、同じような経験をした人の気持ちがわかるように
なります。
なので、振り返れば、
入院することになった経験も含め、
今ではよかったと思っています。
明日は入院中のことを書いてみたいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。