インドアな冬 / #青ブラ文学部
( #ショートショート 本文:593字)
ばあちゃんは「雪の匂いがすると本格的な冬がやってきたことがわかる」とよく言っていたが、ここ10年以上、積もるほどの雪を見たことがない。このあたりでは雪の匂いはしないのかもしれない。
冬は朝食の香り。春は食パンで、夏はコーンフレークやフルグラ、秋は食パンに戻り、冬になると餅になる。トースターで、まる餅を2つ焼いてインスタント味噌汁にダイブさせる。少し焦げた餅の匂いが冬を感じさせる。
コンビニでからあげを買っていたのがおでんに変わったら冬だ。社会人だったら、仕事帰りにおでん屋に寄って一杯やる季節。だいこん、厚揚げ、すじ肉、たまご、もち巾着、ごぼ天——どれもうまい。おでんの匂いは食欲をそそる。
冬の洗濯物は乾いても冷たいのでコタツに入れて温める。うちの猫はこの洗濯物の匂いが好きだ。赤外線が目に悪いので猫はコタツから追い出れる。しょんぼりしていてかわいそうなので、コタツで暖まった洗濯物を少しの間、猫に与えておく。気持ちよさそうにすりすりしている。
コタツといえば、みかん。テレビを見ていると、ついつい剝いて食べてしまう。うちのわんこは、みかんの匂いが好きだ。いや、みかんが好物なのだ。とってもきれいな姿勢でおすわりをして見つめてくるので、少し分けてやらないといけない。冬は大量のみかんが必要だ。
冬の香りはいろいろ。冬は短くなったけど、思い切り楽しみたい。
はれるや( ´ ▽ ` )ノ。です。
今回はエッセイ風にしてみました。
実話を一部含んでいます。
こちらの企画に参加しています。
主宰: #山根あきらさん
企画: #青ブラ文学部
お題: #冬の香り
では、今日はこのへんで。
はれるや( ´ ▽ ` )ノ。
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