いと高きところに栄光が / #モノカキングダム2024 #灯火物語杯
( #ショートショート 本文1203字)
静かな夜。牧草を食む羊たちの「メェ~メェ~」という鳴き声だけが聞こえる静かな夜。
「今夜は冷えるなぁ」
「でも、おかげで星がきれいだ」
羊飼いたちは野宿をしながら、羊の群れの夜番をしていた。
「俺たちは羊たちの世話をしてなんとか暮らしていける」
「そうだな。もっといい暮らしを望まないわけじゃないが、贅沢を言えばきりがない」
「神さまに感謝しなくちゃ、な」
そんなことを言いながら、羊飼いたちは長い夜を過ごした。
夜遅くなって、突然、あたりが昼のように明るくなった。
「なんだ! これはどうしたことだ!」
「まぶしい! あれはなんだ!」
「天使だ! 神の御使いが来られた!」
「神よ。どうか私たちをお赦しください」
羊飼いたちは恐れて、その場にひれ伏した。
神の栄光があたりを照らしていた。
御使いは彼らに言った。
「恐れることはありません。顔をお上げなさい」
羊飼いたちはまばゆい光に包まれた御使いを見た。
「私は、ユダヤの民、あなたがたに与えられる、大きな喜びを告げ知らせに来たのです。
今日、ダビデの町、ベツレヘムで、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。
あなたがたは、布にくるまって飼葉桶に寝ている生まれたばかりの赤ん坊を見るでしょう。その子が、あなたがたに与えられた、救い主、キリストです」
御使いがそう言い終わると、おびただしい数の天の軍勢が現れて、神を賛美した。その歌声が響き渡った。
「いと高き所に栄光が神にあるように。
地の上で、平和がみこころにかなう人々にあるように」
しばらくして、御使いたちは神を賛美しながら彼らから離れ、天に帰って行った。
羊飼いたちは、御使いが知らせてくださったことについて話し合った。
「ベツレヘムで救い主がお生まれになったって?」
「なぜ俺たちに知らせてくれたんだろう?」
「なぜだか知らないが、神さまが俺たちに知らせてくださったんだ。ベツレヘムへ行こう!」
「救い主の誕生をお祝いしよう!」
彼らはベツレヘムへ急いだ。羊たちもいっしょに彼らのあとをついてきた。
そして、ひときわ明るく輝く星の下にある家畜小屋で、マリアとヨセフと、飼葉桶に寝ている赤ん坊を見つけた。
御使いの言われたとおりだ、と彼らは喜び、赤ん坊の名前を聞いた。ヨセフは「イエスだ」と言い、マリヤもうなずいた。
羊飼いたちは、御使いが自分たちに告げられたことを二人に知らせた。
二人は驚いた。それぞれが夢の中で御使いに言われたことと同じだったからだ。
「救い主、イエスさまのお誕生、おめでとうございます」
「ハレルヤ! 神に感謝します!」
こうして、世界で最初のクリスマスの夜は更けていった。
はれるや( ´ ▽ ` )ノ。です。
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主宰: #ことばと広告さん
企画: #モノカキングダム2024
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お題: #クリスマス
では今日はこのへんで。
はれるや( ´ ▽ ` )ノ。
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