夜に会いに行く / #青ブラ文学部 #毎週ショートショートnote #ボケ学会

冬が来る前に彼女に会いたい。冬が来たら彼女に会えなくなる。すぐに会いに行こう。

『拝啓

　ご無沙汰しています。お元気でしょうか。夏も終わり、秋になりました。お風邪など召されていませんでしょうか。
　私はあなたが会いに来てくれることだけを楽しみに元気に店で働いています。冬になる前にここは閉店します。私は田舎に帰ります。あなたに会いたい。早く会いに来てください。待ってます。

敬具　
あなたの”夜”より』

こんな手紙が事務所に届いたのは昨日。

手紙には彼女の店の住所が書かれていた。東京都文京区……。東京ドームの近くだ。夏の出張時に同僚と巨人戦を観戦後、近くの店で飲んでハシゴしたときの店の一つだと思う。酔った勢いで渡した名刺の住所に手紙を出してくれたのだろう。

こんなに想ってくれていることに感激し、俺は明日、休暇を取って上京することにした。彼女に会って告白するために。

BAR「夜からの手紙」
今夜もあなたをお待ちしています。

（了）

思い込みはほどほどに……
それとも、知ってて行くのか？

はれるや( ´ ▽ ` )ﾉ。です。

タイトルにあるように3つの企画のコラボです。
短くまとめるのが苦しかった〜。期限とか募集要項とかたぶん大丈夫だと思います。

よろしくお願いします。

#ボケ学会
お題「冬が来る前に」

ボーンさん、よろしくお願いします。

#青ブラ文学部
お題「東京ドーム」

山根あきらさん、よろしくお願いします。

#毎週ショートショートnote
お題「夜からの手紙」

たらはかに（田原にか）さん、よろしくお願いします。

自分ながらこんなことをよく考えたものと感心しています。