[Monthly HLAB] August 2020
こんにちは、HLABです。猛暑続きだった8月もあっという間に終わり、秋の気配を感じるようになってきましたね。今回の「Monthly HLAB」では、HLABの8月のニュースをまとめて紹介します。全部でTopicが5つと情報盛りだくさんの記事ですが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
"Monthly HLAB" とは
今回初めて取り組む "Monthly HLAB" 。この取り組みでは、HLABに関わっていただいている方や、興味を持っていただいている方に、ゆるっと活動報告をさせていただきます。1か月以内に起きた社内外のイベントや、ちょっとした日常的な出来事のご報告をさせていただきます。
Topic 1. 下北沢レジデンシャル・カレッジのキックオフイベントを開催
HLABでは「下北沢レジデンシャル・カレッジ(居住型教育施設)」の開発を小田急電鉄さん、UDSさんとともに進めていますが、8月29日(土)にその開業に向けたキックオフイベントを開催しました。
このイベントではHLABアラムナイを主に対象として、サマースクールに取り組んできたHLABがなぜレジデンシャル・カレッジを始めるのか、具体的にどんな場をつくろうとしているのかをお伝えしました。
さらに後半は「学びの場をどうつくっていくか」や「どのように下北沢という街をキャンパスにしていくのか」などテーマ別に部屋に分かれ、それぞれが興味を持ったテーマから考えや疑問をぶつけ合いました。
開催レポートとこれから開催予定のイベントについては、こちらの記事をご覧ください。
Topic 2. オンラインプログラム第二弾「HLAB 2020 Beyond Your School」を開催
8月1日(土)から 4日(火)にかけて、HLAB オンラインプログラム 第二弾「HLAB 2020 Beyond Your School」を開催しました。6月に開催された2週間のオンラインプログラムのHOPE³とは打って変わり、今回は4日間の短期集中のプログラムとなりました。中高生と大学生それぞれ約20名の、総勢約40名で実施しました。
今回のテーマは「人生を自分ごと化して歩み出すきっかけをつくること」でした。前半の二日間は、自己分析ワークショップと問答ワークショップを通して、自分を構成するピースを集中してできるだけ多く集めました。3日目は、最終日の中高生プレゼン「Beyond Yourself」に向けて、初日と二日目で集めた自分のピースから自分のものさしを探りました。
そして、プログラムの集大成である「Beyond Yourself」セッションでは、HLABの高田や、聖光学院高等学校の五十棲先生をはじめとした社会人の方々をオーディエンスとしてお招きし、中高生一人一人が熱いプレゼンを披露しました。
昨今、OECD諸国と比べて日本の中高生の自己肯定感が低いことが問題となっていますが、本プログラムに参加した中高生を対象に行ったアンケート (*1) では、自己肯定感を尋ねる設問 (*2) にて参加前後で約10ポイントの上昇が見られました。今回のアンケートを通して、中高生の自己肯定感を上げるプログラムとして一定の効果があったことが明らかになりました。
(*1) アンケート回収率は88%(17人中15人の回答)
(*2)
・「今の自分に自信がありますか?」という設問に対しては、8.7ポイントの上昇
・「今の自分がどれほど好きですか?」という設問に対しては、6.7ポイントの上昇
・「自分の中で大切にしたい考え方は何かありますか?」という設問に対しては、8.7ポイントの上昇
Topic 3. HLAB キャリア会 「起業家たちに聞く、進路の創り方」を開催
8月9日(日)に、HLAB キャリア会第四弾「起業家たちに聞く、進路の創り方」を開催しました。今回は起業家4名の社会人アラムナイ・関係者の方に来ていただき、仕事内容・進路選択について二部構成でお話していただきました。
前半のパネルディスカッションでは、まず「起業という選択肢を選んだわけ」「今一番ワクワクすることは?」という質問をゲストの方々に投げかけました。起業に至る経緯、どのような形で働き、どのような仕事をしているかなどをわかりやすく説明していただきました。そのあとは「ゲストの質問コーナー」に移らせていただきました。このコーナーでは、同じ起業家同士だからこそ聞けるような質問があり、起業は華やかな事ばかりではなく苦労の方が圧倒的に多いなど、深い本音まで伺うことができました。
後半のグループセッションではHLABのアラムナイだからこそ聞ける、突っ込んだ質問が飛び交いましたが、終始HLABらしいフラットな雰囲気の中、進路や就職活動について、ゲストの皆様が親身に相談に乗ってくださいました。
Topic 4. レジデンシャル・ラボ マイプロジェクト発表会を開催
8月22日(土)にレジデンシャル・ラボ(以下、レジラボ)でマイプロジェクト(以下、マイプロ)の最終成果発表会を実施しました。
レジラボとは、レジデンシャル・カレッジ事業の拡大を受け、さらなる「学び合いの場」をつくるための実験をしている、レジデンシャル・カレッジのプロトタイプです。またマイプロとは、身の回りの課題や関心をテーマにプロジェクトを立ち上げ、実行することを通して学ぶ探究型学習プログラムのことです。取り組むテーマは、自分の中の課題に取り組む一人称から、他者との関係性の中にあるトピックに取り組む二人称、コミュニティや地域、社会の中にある事象に取り組む三人称まで多岐に渡ります。
マイプロを進める中では、小さくても実際に起こす「アクション」とプロジェクトに対する「主体性」を大切にしてきました。6月から1ヶ月かけてプロジェクトを立ち上げ、7月から8月はプロジェクトを実行に移し、今回の発表会では、一人ひとりが約3ヶ月間取り組んだ成果を発表しました。
今回取り組んだ住民のプロジェクトは、共有費のキャッシュレス化やテラスのガーデニング計画など居住空間におけるトピックを扱う人から、自己管理や人を誘うことなど個人の課題意識を扱う人まで様々でした。
発表会の最後に実施した振り返りでは、一人ひとりのプロジェクトを通した学びや成長を共有し合いました。その中のいくつかのコメントをご紹介します。
「どこに課題を感じるかにその人らしさが表れるということ、そして課題を解決されることよりもその解決のためのコミュニケーションが行われることにマイプロの意義があるのではないかと感じました。」
「個々の感受性は多様であるからこそ、その多様さを持ち寄る、そのメディアとしてマイプロが機能していたように思います。重視すべきはプロジェクトの成果よりも過程そのものであると強く感じました。」
Topic 5. 賛助会員ページをリニューアルしました
HLABでは、より多くの高校生に学びの機会を提供するための仕組みとして「賛助会員」制度を用意していますが、この度そのWebサイトのリニューアルを実施しました。
リニューアルによって、会員になった場合の特典がわかりやすくなったほか、サポーターの皆さまからの応援メッセージをお読みいただけるようになりました。
また参加者の声もアップデートし、富木良さん(HLAB TOKYO 2019)と池田絃さん(HLAB OBUSE 2019)にサマースクールでの熱い体験を綴っていただきました。全文は以下noteからご覧ください。
Editor's comment
例年HLABにとって8月は「サマースクールの月」ですが、今年はCOVID-19の影響でいつもとは様子の違う一ヶ月となりました。リアルな場での交流や学び合いを恋しく思う一方で、場所に縛られないオンラインプログラムの可能性を感じた一ヶ月でもありました。
来年の夏こそ、日本全国そして世界中から高校生と大学生が集まり、ピアメンターシップを実践するリアルな場としてサマースクールを開催できることを願うばかりです。
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以上、HLABの8月の出来事まとめでした。最新情報はFacebookにて公開しておりますので、ぜひご覧ください!
下北沢に開校するレジデンシャル・カレッジの説明会もスタートいたしました。以下サイトから詳細のご確認と参加申し込みが可能です。オンライン開催となりますので、お気軽にご参加ください!
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