スピアーズ強し: 最速マッチレビュー 東芝ブレイブルーパス対クボタスピアーズ
昨日は等々力でサッカー。今日は秩父宮でラグビー。明日は熊谷でラグビー。昨日と今日は習い事やら学校やらの関係で娘は一緒に行けず、お一人様観戦。本当はリーチを見たがっていたのだけれど。コロナの休校期間の関係で本来休みだった土曜日が月何回か登校日になっていて、その日が当たってしまったので残念ながら彼女は行けず。14時キックオフなら行けたのだけれど。なぜ今日は12時キックオフなのだろう?
やはり秩父宮は近い。都心にこれだけのスタジアムが集まっている神宮外苑という場所、世界的にも希有なスポーツコンプレックスだ。大切にしたいし、大切にしてほしいと思う。
自分的には今日の注目はクボタのマルコム・マークス。マークスは去年も見ているし、ワールドカップでも見ている。
こう言う選手が当たり前のように日本でプレーしてくれるのは素晴らしいと思う。
マルコム・マークスの力
さて試合。最終スコアは39-7(前半7-0)でクボタ勝利。
一言で言うと、「クボタ強し」に尽きる。
スクラムでは圧倒。マイボールだろうとユアボールだろうと押し込む。
マイボールスクラムの場合、フッカーはフッキングの瞬間には押せない。なのでボールを持ってない側は、うまくタイミングを計ってプッシュすればその瞬間に押し込むことができる。
おそらくマルコム・マークスはそのあたりの駆け引きがとてもうまいのだろう。2019年大会で対戦したジャパン同様、今日の東芝もマイボールでもスクラムをコントロールできなかった。
モールも強く、押し込んでのトライあり。
ただこの試合はマルコム・マークスのノット・ストレートというレアな場面も見られた(笑)。
バーナード・フォーリーの素晴らしいプレー
さらにバックスも、スタンドオフのバーナード・フォーリーとインサイドセンター立川の判断が極めて正確で東芝ディフェンスの穴を切り裂いた。東芝はしばしば出足の早いラッシュアップディフェンスを仕掛けて来たが、そうなると後ろにキック。出てこなければパス。横を厚くしてたらランと、東芝の裏をかきつづけた。
また、マルコム・マークスをエッジにおいてバックスとのミスマッチを作ってゲインするなど、ポジショニングもよく工夫された攻撃だった。
単調だった東芝の攻撃
ただし前半は7-0で点の入らない試合だった。後半に一気にバランスが崩れた。クボタは風上だったけど、テリトリーキックはそれほど使ってないので、風の影響ということではないだろう。
結局、セットピースで圧倒された上に、東芝の攻撃が単調で後半も攻め手を欠いたことが大きい。
クボタがブレイクダウンで絡んできたため、自分達のテンポでボールがリサイクルできず、再三ノット・リリース・ザ・ボールを犯した。クボタの第1節は見てないのだけれど、あんなに絡んできたのは予想外だったのだろうか。
また、前半はあまりフォワードをエッジに置くこともなく、ミスマッチを作れてなかった。結局トライはフルバックの豊島がライン際を走りきった一回だけ。
最後のクボタのトライも自陣奥深くでの一か八かののキックパスが外れたことが原因。再現性のある攻撃でクボタを崩すことは最後までできなかった。前半、オブストラクションがあってTMOで取り消されたこれがトライだったとしても、大勢は変わらなかっただろう。
東芝は個々のプレーは悪くないが完成度が。。。クボタは今後に期待
東芝は連敗。個々のプレーは悪くない。
けれど、全体として見たときの完成度がまだまだなように感じる。こういうときは建て直すのにけっこう手間取ることがある。
シーズンは長くない。このままだとちょっと難しいことになるのではなかろうか。
一方、クボタは面白い。来週のNTTコムシャイニングアークス戦は予定があって行けないのだが、また見たい。