不合理こそ人間
最近、行動経済学の本を読み「サンクコスト効果」という言葉を知りました。
サンクスト効果とは?
すでに投入して回収できない費用を「サンクコスト(埋没費用)」といい、投資したお金や労力、時間を「もったいない」と考え、損をすることがわかっていてもやめられないことをサンクコスト効果というそうです。
オリンピックを中止にできない理由って…
正しいと思って進めてきたことを肯定したい気持ちと、それまでにかかった労力・費用に固執してしまい、中止すべきことでもなかなか実行できないのが人間の性質。
このことを知った時、ボクは東京オリンピックのことが頭に浮かびました。
ボクは行動経済学の専門家でもオリンピックの専門家でもありません。なのであくまで予想というより妄想ですが、世界的なイベントであるオリンピックともなると、天文学的なお金が投入されたことでしょう。またアスリートの方々もこの4年に一度のスポーツの祭典に向けて時間をと投入してきたはず。それが中止になるなんて素直に受け止められるのは難しいでしょう。
申し訳ないが、ボクは開催はしなくてもいいのではと思っている人間です。素人意見なのは重々承知ですが、こんな状況で出場者を応援することはできないし、終わってからまた感染者増えたら平和の祭典が真逆の意味を持ったものになってしまうのではと思うのです。
勿論、こんな世の中でも開催する合理的な説明があれば考えを改めることもあるでしょう。#ただし精神論。てめェはダメだ
夢を追い続けるのもサンクコスト効果?
ボクが身を置く役者の世界は成功者と呼ばれる人は一握りです。
合理的、長期的に見れば目指すこと自体マイナスなのかもしれない。
ただ、これまで費やしてきた自分の時間を無駄にしたくない気持ちが強く、「あと1年…もう1年…」と叶えたい夢を追い続けてしまいます。
そう考えると夢を追い続けるのもサンクコスト効果といえるのかなと。
物事は合理的に考え実行すれば失敗もなく嫌な思いもしなくて済むのかもしれない。でもやっぱりそれだけじゃつまらないとも思うんです。
月並みなセリフですが、死ぬときに「アレもやっておけば良かった…」と思うより「叶わないこともあったけど、やりたいことはやれた」と思える人生を過ごしたいと思う、博多佐之助でした!