【短編小説】アビが鳴く
あらすじ
本編銀色の宝石を散りばめたような海原に朱い大鳥居が鎮座し、取り囲む山々の緑がより一層、朱の色を鮮やかに映えさせている。新野晴仁は目の前の景色に神々しいという言葉を知識ではなく本能で理解させられた。
春仁の勤める会社はタブレットやパソコンを小中学校を始めとする教育現場へ提供している。国は教材のデジタル化を徐々に全国に拡げていくつもりであった。しかし新種のウイルスが世界を蝕み、教育現場へのタブレットやパソコンの提供は急務となった。広島県の小中学校で使用する端末を提供す