占い師から歯並びをキレイにした方が良いと言われて歯科矯正を決意したら大変だった話し ep6
『火曜サスペンス劇場~ラブリン登場~』
矯正装置を着けてからの治療は、歯のスケーリングとワイヤー交換の繰り返しだった。音は、聞こえるものの目に見えて歯が移動している様子はない。それでも、1年くらいすると少しずつ変化が見えて来た。
そして、鏡を見ながらふと思う。私って、相当歯並び悪かったんだなぁ・・・しみじみ。
地味な治療で、途中しんどくなりそうだったがその度に、マリオが励ましてくれる。患者さんの些細な様子も察知するマリオ。さすが、ピーチ姫を助けに土管の中に入ったり海の中に飛び込んだり・・・できるおっさんだ。
そんな事を考えながら、治療に向かった初夏。私は、新たな歯科医師と出会う。
「はーい、こんにちは!」
「こんにち・・・は?!」
そこには、歌舞伎役者の片岡愛之助さんそっくりなドクターがニコニコ笑っていた。心の中で、ラブリンと呼ぶことにした。
ラブリンはマリオと違って、物腰柔らかで、ワイヤー交換も優しくやってくれる。一瞬で、ラブリンに心を許す単純なヲタク。
「じゃあ、そろそろ抜歯しましょうか」
「抜歯・・・?」
「親知らず全部と下2本と上1本、抜歯しますね!」
ラブリンは、ニコニコ笑いながら死刑宣告をするドSだった。
「え、き、き、今日やりますか?」
「ううん。次回でいいですよ!予約を多めにとって行ってくださいね~」
そこから、抜歯に向けての注意事項・レントゲンの撮影・予約を1か月先くらいまで一気に埋めるみたいな事をする。患者さんが多く、抜歯や手術の前は予約を取れるだけ取るようにしているらしい。こういう時、都合が着くニートで良かったと思った。
次回、『火曜サスペンス劇場~突貫工事~』
『余談』
矯正中の辛かったお話しなんかを・・・。
ワイヤーが着くと、歯が締められる?感じになって最初は当たらなかった装置から出てるワイヤーの端?みたいな部分が唇の裏とかに当たる様になるんですよね。で、同じ部分に当たるので炎症起こして口内炎になります。痛くてイライラするのなんの。治っては口内炎になりの繰り返しでした。
見映えも気になる、食事も用心しなきゃいけない、口内炎にもなる、で地味に心削られて最初の1年間くらいはしんどかったですね(笑)。