占い師から歯並びをキレイにした方が良いと言われて歯科矯正を決意したら大変だった話し ep2
『歯科医マリオ登場』
占い師からの勧めと、推しアーティストが歯科矯正をやっていると知った私は、お世話になったホテルに辞表を叩きつけ無職の状態から歯科矯正をスタートさせた。今思えば、本当に無謀だったと思う。若いって、行動力があっていいな(笑)。
そんな、鬼上司・ブラック勤務から抜け出し今なら空も飛べるはず状態で、叔父の紹介で歯科医院へ突撃。受付で開口一番、「矯正がしたいです!」と、伝える。問診票を記入して、少し待ってから診察室に通される。
そこで私は思い出す。
「あ、私歯医者嫌いだったんだ」
いや、遅すぎだろ?!って思ったが、すでにユニットに座ってる状態だし、今更帰りますとも言えず、さっきまでの元気はなく、意気消沈していた。
「はーい、こんにちは!」
そこへ現れたのは、マリオそっくりのおじさん歯科医だった。
「歯科矯正希望かな?」
「は、はい」←マリオを警戒している。
「どうして矯正しようと思ったの?」
「あ、占い師に勧められて」
マリオは顔色を変えなかったけど、隣にいた歯科衛生士は確実にマスクの下で笑ってた。
「理由はなんであれ、矯正しようと思った気持ちは偉いね!」
自己肯定感が低いヲタクは、少し褒められただけで、気持ちがほわほわする。めっちゃイイおじさんじゃーん!
「じゃあ、少しお口の中見るねー」
倒されるユニット。油断した私がバカだった。マリオは容赦がなかった。
「うんうん。じゃあ、矯正のメリットから伝えるね」
と、ここでマリオが教えてくれた私の場合のメリット。
・歯並びがキレイになる→う蝕(虫歯)になりにくくなる。
・今の歯並びだと、将来デンチャー(入れ歯)になったときに適合が難しい。
・審美的にキレイになろう!
と、ざっくりこんな感じだった。
「それとね、詳しい検査しないと分からないけど、すっごくかみ合わせが悪い。手術込みでやった方がいいね。次は、本院までおいでね」
「え、あの、裏側でするやつでお願いしたいんですが・・・」
「うん。君の歯列じゃ無理」
「無理?」
「うん」
「ちなみに、1年くらいで終わりますか?」
「ううん。手術込みで6年くらいかな。頑張ろうね!」
マリオは、優雅に去って行った。
こうして、歯医者初日で私のもくろみは簡単に崩れ去った。
家に帰って、母親に相談すると、「いいじゃん!キレイになるんだから!」と、なんともポジティブな答え。こんな、ポジティブな母親からなんでネガティブなヲタクが産まれたのか。現在になっても不思議である。
次回、本院にてマリオ再登場。
『補足』
最初にも書いてありますが、歯科矯正の方法は種々あります。歯医者さんも得手不得手がありますし、患者さんとの相性もあると思います。
私自身、叔父の紹介だった事もありその歯医者さんに通院することになったのですが、皆さんはご自身が納得する歯医者さんを選ぶ事をおススメします。なぜなら、歯科矯正は決して安くない治療ですし、なんならしなくてもいい治療です。いや、今は矯正推進派なんですが。後、歯列と噛み合わせの状態によっては私の様にめちゃくちゃ時間がかかるケースもあります。なので、ちょっとでも不安だったり相性が悪い先生だと通い続けるのがしんどくなると思うのです。
なので、せっかく相談に乗ってもらったしな・・・とか遠慮せずに、ご自身が「この先生になら私の歯を預けられる!!」って思う先生を見つけて下さいね!
私は、一軒しか行きませんでしたが、奇跡的にも先生たちや歯科衛生士さんとの相性も良かったので続けられました!マリオなんて言ってますが、本当に感謝してます!