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育児にあたってよかった本|ヒヅメの子育て
こんにちは、ヒヅメです。
最近、二児の父親になりまして毎日を楽しく過ごしています。
まあなんというか、急には親になれないもので、第一子の時に人生で初めて育児本を読んでみたんですよ。
読んでみたらめちゃくちゃ面白かったので、ちょっと振り返りがてらご紹介してみたいと思います。
産まれる前に読んだもの
子育てはだいたいで大丈夫
子育てで求められる標準的なレベルって、僕が子供の頃よりも圧倒的に上がっていると思うんですよね。いや、ってか確実に上がってます。
健康や衛生意識、人権思想、マナーやモラル、道徳、受けさせたい教育や習い事‥僕が子供の頃と比べ、「これくらいはまあ親ならしてあげたい」という意識って、少なくとも明治時代に比べたら確実に上昇しています。
その結果
小児の死亡率は飛躍的に低くなる
⇩
そんなに生まなくても良くなる
⇩
子供一人頭にかけられる手間・暇・お金が上昇
したのだと思います。
これらは先人たちの努力の賜物で素晴らしいことだと思いますが‥一方でこうも思いません? 「なんか子育てって面倒くせえな」って。
そりゃそうですよ。乳児を布で巻いて畑仕事に行き、半日間放っておくしかなかった時代と比べたら、子育てで求められるものは多くなります。
ただ‥それでも僕は「子育てで求められるものの下限値」が知りたい‥!
どこまでが下限値で、どこからがプラスなのか‥それを医学的な観点から端的にまとめてくれているのがこの本だと思います。
めちゃくちゃ前書きが長くなりましたが、今みたいに清潔で安全で豊かな世の中にぴったりの子育て本だと思います。
産まれてから読んだもの
子育てに必要な事前の知識は役所の両親学級と上で紹介した本、妻から紹介されたいくつかのウェブサイトくらいしかインプットしていませんでした。
やっぱり子供が実際に生まれてからの方がいろいろと気になることが出てくるもので、冊数が増えました。
完全カラー図解 よくわかる発達心理学
娘が産まれてから初めに読んだ育児本(多分)。
動物園の動物紹介パネルってあるじゃないですか?
あれを読むと「この動物はこういう暮らしをし~、こういう繁殖をし~」とかって書いてありますよね。
あれの人間版ほしくないですか?
実はもうあったんですよ。それがこの本なんですね(違います)。
ほら、子供を育てていくといろんなことに出会うじゃないですか。
新生児なのに微笑んでくれたり、自我とともにイヤイヤ期が来たり、身体の変化とともに思春期が来たり‥
そういう、人間が生まれて死んでいくまでに発生する心や身体の発達が体系的にまとめられています。
「ネタバレを見てから映画を観る人は、自分が映画から受ける心理的負担をあらかじめ軽減しておきたい」っていう解説をどこかで読んだ気がするんですけど、発達心理学も似たような効果があると思います。
初めての子育てでも、人間の発達過程を知れることで、例えば子供が理不尽なことを言い出しても「これがイヤイヤ期か」「両親の愛を試しているんだな」「じゃあこういう対処してみるか」‥などと冷静に理解することができるんですよ。
つまり子供を生物として客観視できるので、理不尽に見える子供の行動に怒ったり疲弊したりすることが減ります。
ちなみに発達心理学は人が死ぬまでの発達を扱っているので、子供たちが成人し、僕が死に向かって老いていくまで、この本が一番読み返す回数の多い本になると思います。
‥照会文が無駄に長くなったので次からは短くいきます。
進化心理学から考えるホモサピエンス
発達心理学から一段上に行きまして「人間って何よ」みたいな視点を得るのに役立ちました。
特に「人間は真っ白なキャンバスとして生まれ社会によって描かれるのではなく、きちんと本能を持って生まれる」というのは腹落ち感のある論でした。
細かいことは読書感想文を書いたのでこちらをどうぞ⇩
スマホ脳
まあやっぱり子供と情報ツールとの付き合い方は迷うものでして。
イケイケな人は「どんどん使わせる」って言うじゃないですか。でも彼らって若い時からめちゃくちゃ紙の本読んで、成人になってからスマホとかが誕生したわけで、ちょっと同じ条件に思えないというか。
かといってスマホやテレビと子供を完全遮断するつもりもなく‥どうしたもんかなあという時に付き合い方を教えてくれる本です。
女の子の学力の伸ばし方
学習塾経営者が指導を重ねていく中で「(男の子はそうでもないのに)女の子の学力は家庭環境に強く依存する」という気付きをきっかけに、女の子が楽しく学び、不得意なものに潰されず、自律して学んでいく(試験勉強という意味だけではなく)ための家庭の在り方について記述した本です。結構僕としては新しい気付きの多い本でした。
ちょっとタイトルは売れるためにこんな感じになってますが、受験本というより親としての心構えの本。
教室を生きのびる政治学
僕らにとっては「あの頃」になってしまった教室でのサバイバルを思い起こし、僕たちの子供が同じくサバイバルしていくことを認識させてくれます。
こちらも同じく読書感想文があるのでどぞ⇩
妻と僕の小規模な育児
ただ僕がファンってだけでもあるのですが‥。
作者の福満さんの子育てエピソード、めちゃくちゃ参考になりますよ。
細かいところで言えば兄弟でジャンケンをして負けた時の「どうにも納得し難い感」を解消するために新しいジャンケンを生み出したり、いじめや不登校気味なのを最小ダメージで解決したり、クラスメートの父親が怒鳴り散らしてきたのをすぐ解決したりと、父親にとって今すぐ役に立つノウハウが満載です。
SNSやブログ発の体験ベースの育児漫画
これらの作品は「子育ての役に立つ」というよりも「うっぷんを晴らしたい」「こんな思いをしているのは自分だけじゃないんだ」と思うための本なのかなと思っていましたが、それだけではないことに最近ようやく気が付きました。
これらの作品が取り扱う問題は「子育てうんぬんの前に自分が抱えている幼少期からの問題/トラウマ/呪いを解決できていない」ことが原因であることが多く、今まで自分が見て見ぬふりしていた/気が付かなかった問題に子育てを通して向き合うことの大切さを教えてくれました。
端的に言うと、子供は親の問題/トラウマ/呪いを引き継ぐ傾向にあるので、自分を解放してあげることが結果的に子育ての質につながる‥というものです。
これは僕が種々の子育て系エッセイ漫画(特にSNS系)を読んで得た結論です。
その他
栄養関係の本
ちょっと本のタイトルも著者も忘れてしまいました笑
もう栄養関係って正直答えが出きってて、だいたいみんな同じことを言うんですよ。
‥なので、僕のおすすめとしては「実は怖い〇〇」「やってはいけない〇〇」みたいな、子供を人質にとった本を読まなければ何でも良いと思います。
役所にある食育関連の冊子も普通に役に立ちますよ。
マンガでわかる 痔の治し方(9/11追加)
‥というか!僕の著書が最高だったの忘れてました笑
赤ちゃんの健康の指標って
ちゃんと飲むか? ちゃんと出すか?
じゃないですか。
大人も一緒なんですよ。
特にお尻は、食べたものやその人の生活が身体にとって良いか悪いかを示してくれる最高級の器官なんです。
この本を読んで実践すれば間違いなく昨日より良い体調になれますし、子供の食育にも良いので、必読の本です。最近重版もしました!売れてます!凄く良いh(略)
日本NLP学院:アダルトチルドレンサイト(9/11追加)
日本NLP学院が公開しているアダルトチルドレンに関するサイトです。
アダルトチルドレンってよく聞きますけど、ちゃんと意味を知らなかったというか「大人になり切れなかった子供」程度かと思っていたんですが、全く違いましたね。
ブログの言葉を借りると
アダルトチルドレンとは、幼少期のトラウマや家庭環境により、大人になってからも生きづらさを抱える人々の総称です。
‥ということなのですが、その特徴や症状を見ると最近よく見る「生きづらい」と言ってる人たちと完全に一致するんです。
なぜかというと僕の友人たちで「生きづらい」と言っていたり困難を抱えている人の多くが、幼少期に大小何らかのトラウマを抱えているんです。そしてそれが今でも生きづらさを生んでいる‥ように僕は見えたんです。
まあアダルトチルドレンは別に病気じゃなくあくまでカテゴリなので上記に記した本に比べると少し根拠に弱いのですが、非常に実践的な役に立つ知識だなと思いました。
上に書いた「SNSやブログ発の体験ベースの育児漫画」の感想で
「子育てうんぬんの前に自分が抱えている幼少期からの問題/トラウマ/呪いを解決できていない」ことが原因
と奇しくも同じことを言ってしまっていました。
それらの漫画の中の多くで幼少期の嫌な原体験が描かれていました。例えば
「〇〇なんだから」といった価値観の押し付け、子供の感情を無視した行動、本当の意味での放任主義、暴言暴力といった分かりやすいものから
片親で寂しかったけどそれを言えなかった、親のちょっとした一言に傷ついた、兄弟に比べられたといった即虐待とまではいかない出来事まで
その子供がそれを抱え続けたらそれはトラウマになるわけですが、トラウマは複数な場合もあるし、自認してない可能性も高いわけで、解消するのはなかなか大変そうだなとは思うのです。
ただ、アダルトチルドレンについて知ると、自分が少し楽になるきっかけになるかもしれませんし、親としては子供がそういうものを抱える可能性を知れるし、それを子供に教えることもできます。
いじめやパワハラもそうですが「世の中からなくすことは難しいが、知っておくことで対処できる/小ダメージでリカバリーできる」ことが大切かなと。
‥長くなりましたが、そういった理由で有意義なブログでした。
子どもに伝わるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!(11/23追加)
妻から勧められて読んだ本。
元保育士である著者の方針は徹底しているので「この事態にはこう対処」と暗記するよりは、共通項を見出しせば一冊で勘所がつかめると思います。
僕が理解した限りでは「まず子供をよく見る」「子供の気持ちに寄り添う」「子供の興味に応える/興味を引く」「どうしても難しい時は部分的な妥協を提案する」というプロセスが多い気がします。
彼のメソッドはもうすぐ3歳になる長女にはかなり効果てきめんで、長女との付き合いが相当楽になりました。
具体的な実践サンプルはてぃ先生が出演する「ハロー!ちびっこモンスター」というNHKの育児モニタリング番組を観るといいです。よそのご家庭が抱える課題や疑問に対して、てぃ先生のアドバイスを実践したり悩んだりする様子が見れますよ。
ちょくちょく読んでいるので後日追加するかも
いろいろ書きましたが、こういう活動も含めて、子育てって楽しいですね。なんていうか、子供をきっかけに二度目の人生を体験できているような気分です。
それでは、ばいばーい。