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夫婦アカデミー賞2021|#夫婦アカデミー賞

こんにちは、ヒヅメです。

いきなり意味不明なタイトルで申し訳ありません。

夫婦アカデミー賞とは、

夫婦間の、

アカデミーな、

賞です。

まあ細かい経緯なんかは過去のnoteを参照していただくとして

自分の備忘録的に過去のものも載せておこうと思いまして、今回は2021年の夫婦アカデミー賞です。


夫婦アカデミー賞のルール

夫婦アカデミー賞は以下のルールで行われます。

  • 対象:2021年に夫婦で見た映画(新旧、視聴サービス問わず)

  • 賞:作品賞、監督賞、主演男/女優賞、助演男/女優賞、作曲賞、新人俳優賞、オープニング賞、アニメーション賞

  • ノミネート数:各賞夫婦それぞれ3作品ずつ

  • 受賞方法:夫婦で同一の対象をノミネートした場合それを受賞とする。複数ノミネートがあった場合は夫婦の協議により1つを選ぶ。

夫婦アカデミー賞2021 ノミネート作品&受賞作品

受賞作品は一番上に太字で記載。

作品賞

  • グリーン・ブック

  • ノマドランド

  • 夢売るふたり

  • 無法松の一生

  • ラッキー

  • パッドマン 5億人の女性を救った男

僕ら夫婦が好きな映画の要素である「ロードムービー」「重めの時代背景」「軽快な会話」「しっかりと描かれた人間」「良い音楽」が素晴らしいバランスで融合された『グリーン・ブック』が受賞。次点となった『ノマドランド』や『無法松の一生』も人の心の中に幾重もの感情を発現させてくれる素晴らしい作品でした。

監督賞

  • 田中征爾(メランコリック)

  • 岡本喜八(江分利満氏の優雅な生活)

  • 沖田修一(キツツキと雨)

  • クロエ・ジャオ(ノマドランド)

  • 河瀨直美(朝が来る)

「少年紙の雰囲気を残すヤンマガ作品の映像化」の正解を引き出した田中監督が受賞。怖さ、おかしさ、さわやかさ、マジモンのアクションととっちらかりそうな作品をきっちりとまとめあげてくれました。次点となった『江分利満氏の優雅な生活』の岡本喜八監督には「お前らが最新でオシャレだと思っている演出なんて'60年代には出尽くしてたんだぜ」と教わりました。すごい。無知って楽しい。

主演男優賞

  • 三船敏郎(無法松の一生)

  • ヴィゴ・モーテンセン(グリーン・ブック)

  • 役所広司(キツツキと雨)

  • イルファン・カーン(めぐり逢わせのお弁当)

主演男優賞は、三船敏郎、ヴィゴ・モーテンセン、役所広司の三つ巴の争いに。協議の結果、荒くれの若者から孤独な老人までを演じきった三船敏郎が受賞。告白のシーン、今の時代では理解しづらいですが、決して乗り越えられない身分の差を「わきまえてしまった」演技は、彼の出演作品のなかでもひと際輝くものではないでしょうか。

主演女優賞

  • フランシス・マクドーマンド(ノマドランド)

  • 岸井ゆきの(愛がなんだ)

  • 永作博美(朝が来る)

  • 北林八谷(大誘拐)

『ノマドランド』での衝撃的なオープニングからラストまで「アメリカに住んでたけど、マジでこんな人いたなあ」と思わせてくれたフランシス・マクドーマンドが受賞。次点の岸井ゆきのも「こういう子いるよな。ちょうどこんな見た目だよな」という「フィクションなはずの世界に現れた突然の本物」のお二人が争いました。

助演男優賞

  • 成田凌(愛がなんだ)

  • 井浦新(朝が来る)

  • マハーシャラ・アリ(グリーン・ブック)

  • 舘ひろし(ヤクザと家族 The Family)

受賞の成田凌が演じた男(マモル)に対して僕は終始イライラしてました。なんてムカつく気持ち悪い小さい男だろうと。僕は割とすぐに画面から一歩引いてしまう映画の観方をしちゃうのですが、この作品の成田凌は「何この男ムカつくー!」って夢中にさせてくれました。もしかしたら成田凌の人間性にシンクロする何かがあるのかな?本当に凄い演技でした。

助演女優賞

  • グレン・クローズ(ヒルビリー・エレジー)

  • 田中裕子(ひとよ)

  • 北川景子(ヒキタさん!ご懐妊ですよ)

  • 吉田芽吹(メランコリック)

  • ニムラト・カウル(めぐり逢わせのお弁当)

グレン・クローズが演じたのは、まあ「すげえおばあちゃん枠」的なキャラクターだったのですが、普段の本人とは全くもって異なる外見、雰囲気であることに畏怖の念すら覚えます。これが実話ベースであることや彼女の圧力のある演技が、いわゆるおふざけキャラにはならない説得力を持たせていました。

作曲賞

  • グリーン・ブック

  • ファンタスティック・プラネット

  • 仁義なき戦い

  • ルディ・レイ・ムーア

やはり作曲賞はどうしてもミュージカルというか、音楽を真っ向から作品に取り込む作品に傾いちゃいますね。次点となった「ファンタスティック・プラネット」にいたっては、言語の代わりに音楽を使っているような作品でした。そういう意味ではジングル一点勝負で作曲賞にノミネートされた「仁義なき戦い」の破壊力も凄い。どれもいい作品でした。

新人俳優賞

  • 皆川暢二(メランコリック)

  • 蒔田彩珠(朝が来る)

  • 若林竜也(愛がなんだ)

  • 小栗旬(キツツキと雨)

  • 小林桂樹(江分利満氏の優雅な生活)

新人俳優賞における「新人」の定義は「夫婦にとっての新人」なので、ベテラン俳優だろうと過去の名俳優だろうと「この人こんなすごい人だったの?」となればノミネートされます。

受賞した皆川暢二は異色の主人公を素晴らしいバランスで演じてくれました。僕はこの主人公のような「ステレオタイプなオタク・引きこもり要素を持ちつつも自己肯定感が高くて愛らしいキャラ」は結構今後の主人公らしさの1つになるんじゃないかなあと感じています。海外作品では結構いるんですけどね「ナポレオン・ダイナマイト」とか「ブリグズビー・ベア」とか。

オープニング賞

  • 江分利満氏の優雅な生活

  • ヤクザと家族 The Family

  • 仁義なき戦い

  • 愛がなんだ

夫婦アカデミー賞オリジナル部門。「名作は最初の5分でもう面白い」という会話をしたのがきっかけで設立。優秀なアバンタイトルやオープニングを有した作品を称えます。

「江分利満氏の優雅な生活」は、もともと妻が一人で観ていたら、オープニングが衝撃的過ぎて、観るのを止め、僕を誘って一緒に観た作品でした。いやあ最高のオープニングでしたよ。それにしても、その映画の世界観やキャラクターの情報などを、めちゃくちゃ面白く伝えるオープニングってこんなにバリエーションがあるんですね。

長編アニメーション賞

  • クレヨンしんちゃん 謎メキ! 花の天カス学園

  • ファンタスティック・プラネット

僕はクレヨンしんちゃんファンでして、すべての劇場版作品を観ているんです。高橋・橋本体制になってから商業的にも成功して、新しい時代のしんちゃんを作ってくれているなあと思っていたのですが、ここに来て完全版が出ました。過去のクレヨンしんちゃん全てを包み込み、現代に昇華させた作品だと思います。なので作品の詳細は省きますが「おバカでめちゃくちゃ笑っちゃうのに、どうして僕は泣いているんだ?」と、相反するふたつの感情を揺さぶられました。やっぱり青春って過ぎ去って初めて認識できるものなのですね。

2021年に観た作品一覧

(順不同)

  1. Diner ダイナー

  2. ブックスマート

  3. かもめ食堂

  4. 湯を沸かすほどの熱い愛

  5. 日日是好日

  6. プール

  7. 夢売るふたり

  8. 1917

  9. めし

  10. ルディ・レイ・ムーア

  11. 大誘拐

  12. キツツキと雨

  13. ヒルビリー・エレジー

  14. ヤクザと家族 The Family

  15. 江分利満氏の優雅な生活

  16. ヒキタさん!ご懐妊ですよ

  17. ノマドランド

  18. 愛がなんだ

  19. メランコリック

  20. 私をくいとめて

  21. 無法松の一生

  22. パッドマン 5億人の女性を救った男

  23. シカゴ7裁判

  24. グリーン・ブック

  25. ダンガル

  26. 朝が来る

  27. ボーイズ・オン・ザ・ラン

  28. めぐり逢わせのお弁当

  29. ファンタスティック・プラネット

  30. ひとよ

  31. 娼年

  32. クレヨンしんちゃん 謎メキ! 花の天カス学園

  33. 仁義なき戦い

  34. ラッキー


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