声コンプレックスの僕がボイストレーニングを受けた話
こんにちは、ヒヅメです。
自分の声、好きですか?
僕はかなり苦手です。動画とかで録画/録音された自分の声を聞くと「あー!」ってなります。
苦手なのは分かってるんですけど、なにせ自分の録音された声(特に普段の話し声)を聞くのが嫌なので、特に改善もしてこなかったんですよね。
僕のことを知っている人、特に「ヒヅメ」として知っている人は「そんなに変な声だったっけ?」「わりかしハッキリ話してなかった?」って思う人もいるかもしれませんが、あれはまあ仕事用の話し方なんですよ。
僕は元来はボソボソ話すタイプなのですが、初めて就職した会社が工事会社なものでして、現場研修の時の上司が「新人なんて元気に挨拶と返事をしておけばいいんだよ」というアドバイスを鵜呑みにして以来、仕事や仕事の電話ではハキハキ話すようにしているだけのです。
(ちなみに入社10年目まで元気な声を出し続けていたら社内で変人扱いになりました。なんでだよ!)
そんな折、長い付き合いである女優の砂叶(さかな)さんが結婚記念イベントとしてボイストレーニングの個人レッスン等を企画していたので、三つ指ついてお願いすることになりました。
↑砂叶さんのHP
前置きが長くなりましたが、以下にトレーニングを通して気づいたこと、発見したことを書いてみますね。
0.お願いした内容:話し声の改善
ちなみにお願いした内容は普段の話し声の改善です。
その際、砂叶さんに言われたのは、今持っている声はその身体ゆえの奇跡なのだということと、その身体にとって通りやすくきれいな声の出し方を練習してみようということでした。
僕も僕そっくりな娘を二人持つ父親なので、娘の自尊心のためにも、ボイストレーニングを通じて自分の声を受け入れてみようと思いました。
1.必ずしも普段の話し方が身体にとって楽ではない
今回、聞きやすくクリアな声というのをトレーニングで出してみて分かったのですが、クリアな声の発声は身体、特に喉にとって楽だったんですよ。
普段の僕の話し声は、楽に出しているつもりだったんですが、クリアな声を出している時に比べると、明らかに喉(下あごの喉側、舌の根っこのあたり)を締め付けていることが分かりました。
どうりで下の根っこのあたりがいつも凝っていたわけです。
2.クリアな声は身体が緊張していると出にくい
緊張というのはもちろん文字通りの緊張もあるのですが、上で書いたように、身体にとって本来のクリアな声を出す方法以外の方法で声を出そうと無理をすること(僕の場合は喉を締め付けること)だって緊張なのです。
まあ結果僕は、下あご、あごのエラ、こめかみと、発声まわりの筋肉は一通り凝り固まっているんですよね。非常に納得しました。
なので発声は心身ともに緊張を解いてあげることが大切だと気付きました。当たり前っぽく聞こえますが自分は自分の「緊張状態」を理解していなかったのです。
3.理想を知れると現状を知れる
ボイストレーニングにより聞き取りやすい発声時の身体の状態を理解できました(理解出来ましたと言わせてください)ので、そうではない発声時とどこが違うのかを知ることが出来るようになりました。
例えば
今のは喉の開きが小さかった(気がする)。
今のは口の動きが足りなかった(気がする)。
今のは横隔膜の動きが違った(気がする)。
等です。
今まではイマイチ通った声が出せていないと感じていても、どうして出せていないのか全く分かりませんでした。
やはりベンチマークと言うか、基準があると無いとじゃ全然違いますね。喉の開きが足りないと感じたら開いて発声してみて、それでクリアな声が出るかどうかで確認ができます。
恥ずかしがらずに受講して良かった。
4.自分の声を生で聞いてみるとそこまで嫌じゃなかった
僕が嫌いでしょうがなかったのは「録音された声」だったようです。
砂叶さんに言われて、以下の方法で自分の声を聞いてみたのです。
片方の手を口にあてて「おーい」のポーズをとる
そのまま逆の手を耳の後ろにあて「耳をすます」ポーズをとる
理想の声を出す
そしたら! 僕が普段耳で聞いている声とも、録音で聞いていた声とも違う「思ったより全然悪くない」声が聞こえたんですよ! これは凄く自信と言うか「この声なら練習してみたい」と思えました。嬉しい。
ぜひ声のコンプレックス持ちはボイトレを受けてみてください
たった1時間程度のトレーニングでしたが、僕にとっては学びの多い時間でした。
だって声について、発声についてちゃんと考えたことなんてなかったですもん。みんなもないでしょ?
けど、声のコンプレックスって結構みんなもあるんじゃないですか?
ぜひぜひボイトレ受けてみてくださいよ。恥ずかしさなんかより面白さが勝つと思います。
普段の練習は本の読み聞かせで実践します
「ボイトレ受けたはいいけど、普段の練習どうすんの?」というのはあると思いますが、僕の場合は子供に絵本を読み聞かせる時間を利用しようと思います。
子ども相手なら表情筋をたっぷり使おうと、普段と違う声を出そうと何も恥ずかしくありません。
今後練習を重ねて良い声になるかは分かりませんが、マジで「知れる」というのは大きいので、ぜひぜひお試しを。