TEAM JAPANは歩みを止めなかった人
7/26から始まるパリオリンピックのCMで
こんなフレーズが耳に入った。
そして数日前、ちょうどおなじようなことを感じた私は、この言葉を聞いて強く納得した。
トレイルランニングとの出会い
私がトレイルランニングに出会ったのは、2019年の秋長野で行われた北信州ハーフマラソンというレースに出場したことがきっかけだった。深く遡れば大学時代、カナダに留学をしていた時に何かスポーツをしたいと思い立ってたまたま見つけたのがトレイルランニングのチームだった。
大学の裏にある山を走ると言うので、気になって行ってみると、そこにいたのは先生と私1人。ほとんど2人の時間だったけれど、身近な自然の中を走り自分の知らない世界が広がっていく感覚がとても楽しかった。
その先生はとても美しくてかっこよく、気づけば毎週火曜日に一緒に裏山を走るのが楽しみになっていた。
社会人になってそんなことを少し忘れていた頃に、またなんだか運動したい気持ちになってたまたま出場したのが長野のレースだった。
そのレースは自然の中を走り、とても気持ちよく、それまで私が体験していた陸上競技とは相反するようなものだった。
もっとこの自然の中を走りたい。
美しい空気を吸いたい。
木の根のようなところを無邪気に走り回って冒険みたいに楽しみたい。
そんな思いで『山を走る スポーツ』と検索して出てきたのがトレイルランニングだった。
そこからと言うもの、私は狂ったかのようにトレイルランニングに夢中になった。
ネットでレースについて調べ、10キロから20キロの長野のゲレンデの中を走るようなレースに出場した。
気づけば毎月のように夜行バスで長野に向かい、1人でも構わずレースに出走した。
そんな中京都にもトレイルランニングチームを見つけ、チームメンバーに加入して練習会に参加した。そこから少しずつ仲間と走る喜びを知り、どんどん夢中になっていった。
夢中になれるものの定義
私の中で、夢中になれるものの定義として『1人でも楽しめる』ということがある。トレイルランニングは私にとってまさにそれで、暇な時は1人でも山に入った。
誰かと一緒じゃなくても、自然の中にいるだけで楽しめた。
それでも、仲間が増えると行きたい山も増え、
走れるようになってくると見える世界も広がった。
知り合いが増えると、山やレースでも会うようになりつながりが広がっていくことも嬉しかった。
続けていたからこそ出会える人
トレイルランニングを始めて、憧れた人の中に『100マイルを100回走る』という挑戦をしているTOMOさんという方がいる。
TOMOさんがやっているポッドキャストを聞いていた私は、5年前に京都にTOMOさんが来て一緒に走れるイベントがあると聞いて飛んでいった。
TOMOさんは自分には到底かけ離れた存在である、100マイル(160km)を走るというチャレンジを重ねている。私にとっては、とても輝かしくとてもかっこよかった。
100マイルを走った先にはどんな世界が待っているんだろう。
どんな自分に出会えるんだろう。
どうしてそんな風に続けられるんだろう。
なぜ走っているんだろう。
そんないろんな疑問が湧く中でも、TOMOさんの経験は、一つ一つが刺激的で、魅力的で自分も挑戦してみたいとそのふうに思わせてくれるものだった。
そして何よりも、レースを走るという単なる挑戦としての楽しみ方ではなく、トレイルランニングというスポーツを通していろんな人とのつながりやコミュニティーが広がっていくこと、それ自体にとても意味があるのだと言うこともTOMOさんは教えてくれた。
その間にも、トレイルランニングの魅力や人とのつながりを感じながら続けていた結果、気づけば5年という月日が経った。
そんな先日、久々に京都でTOMOさんとのトレイルランニングイベントがあると聞いて、時間休を取って参加した。
月曜日の夜というにもかかわらず、その日のその日会場に集まった人は20人以上だった。TOMOさんとお話をする中で、いろんな質問にも真摯に答えてくれ、ご自身の経験を伝えてくれる。
その優しさとTOMOさんがもたらしてくれた参加者同士のつながり、また自分にとって新しい世界が見えたような感覚。
何もかもが新鮮で、でも懐かしくて過去の自分の心を再び動かしてくれた。
それはなんだか、あの時のきっかけを思い出すようなものだった。
トレイルランニングというスポーツは個人競技のように思えるけれど、練習を通してレースの中で実は仲間と走っていて、ともに走る共走をしているのだと言うことに気がついた。
それは5年前もTOMOさんが言っていたことだった。
今回の最後にもTOMOさんはこう言っていた。
『続けているといろんな人たちに出会えたり、昔走っていた人とまたつながることができたり、こうして新しい仲間たちと出会うことができたりする。だから皆さんもトレイルランニングというスポーツを続けて、いろんな山を走って経験してみてください』と。
まさに私が最近感じていたトレイルランニングの魅力が、その言葉には詰まっていた。
ちょうど、そのイベントの直後に、仕事でお世話になっている先輩から
『走っていて楽しいの?』と
素朴な質問を受けた。
走ることもまぁ楽しい。でもきっとトレイルランニングの魅力は走ることでつながる、仲間たちとの出会いなのだと思う。そしてお互いに励まし、支え、応援し高め合う。そんな文化が自然と生まれているのが私にとってのトレイルランニングのおもしろさであり、美しさだと思う。
トレイルランニングというスポーツは私の人生を大きく変えてくれた。本当に素敵な出会いだった。
"TEAM JAPANは歩みを止めなかった人。"
きっと何においても小さく細くでも続けた先に、得られるものは何ものにも変えがたい財産になるのだ。
これからも細く長くでもいいから、自分が大切にしたいこのスポーツのcultureを守っていきたいと思う。
ついつい書いていたら熱くなってしまったので
今日はこの辺で。
一生勉強一生青春
今日も素敵ないちにちでした。
今日もいちにちありがとう。