知らないまま、綺麗なまま。
私の癖が移ったことを
恥ずかしそうに言い訳する
私はその時なにを思ったのだろう
記憶の断片に
浮かぶ柔らかい出来事に
つい、ぬくもりを求める
毎日服装を褒めてくれた
まるで息を吐くように
それを私は受け流したフリをして
全力で喜んでしまう
まだまだガキな高校生だけど
背伸びをしたかった私
一生懸命あなたの好きな
マカロンを作ったっけ
わざわざ呼び出して
バレンタインを渡した
本命とか義理とか何も言わずに
ずるい子だ
そんな後日の真夜中に
タブーが起きる
携帯にあなたから電話がかかる
ほろ酔い状態で長電話
なんで?がいっぱい
その時はわけもわからずに
普通に会話して切ってしまった
もしもあの時に
あなたに恋をしていたとわかっていたら
私たちは恋人だっただろうか
でもこの記憶が
永遠に綺麗なままなのは
その時なにも起きなかったから
これで、よかったんだ。
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たまに思い出す実話。
私は高校生で、普通に好きな人もいて
塾の先生とも仲良しでって状態で。
きっとこの時はクラスに好きな人がいる状態が楽しかったから、それでよかったんだけど
今思えばきっとこの塾の先生の方が好きだったのかもしれない。
でも、好きになっちゃいけないとも思っていた。
だから精一杯の気持ち?というか告白はしてないので
バレンタインだけあげて
付き合う意味も知らなかったし…なんか普通に終わっちゃった。
きっと先生も困っただろうし、私のこと気になってしまってたんじゃないかなって淡い期待。
じゃなきゃ真夜中に電話しないよね、マカロン美味しかったよなんて、、あーなんて甘酸っぱい!
この時の思い出が一番綺麗だったなぁ。ってふと思い出して、心が温まるのよね。
先生今頃何してるかなあ…きっとずっと楽しいことしてるんだろうな、素敵な人だったから