みんな仲間
推しのアクリルスタンド、シールが特典についた
『ジャンプGIGA』が今日発売だった。
X(旧Twitter)では何軒もはしごしたという人を
何人も見かけた。
私もそんなことになるかもしれない。
私はとりあえず大きな書店の開店と同時に
行くことに決めた。
開店したら自動ドアの近くには、山積みに
された『ジャンプGIGA』
書店員さんにこちらのカウンターへと
案内されながら列に並ぶ。
書店員さん大変だよな。すみませんという
気持ちでいっぱいになりながら購入。
でも実物思ってるよりも…太くない?
レジの店員さんは「袋入れときますね」と
取っ手のない紙袋に入れてくれた。
おそるおそるトートバッグに入れてみる。
入らない…想定外の太さだったのだ。
どうしよう。でも私は、この後にずっと
治らない副鼻腔炎のために耳鼻科に
行かなければならない。
フランスパンを持つように『ジャンプGIGA』を
小脇にかかえる。推しを持ち歩いていると思うとそわそわとどきどきと不思議な感覚だった。
病院の待合室では誰も『ジャンプGIGA』を
持っていなかった。荷物をこちらのかごへと
看護師さんに言われて置くときのドンッという
異様な音がさらに恥ずかしい。
無事に診察が終わり、はやく帰ればいいのに
買いたい文庫本があることを思い出して
『ジャンプGIGA』を買った書店とは違う
書店に行った。
ナツイチに選ばれている文庫本を買ったので
よまにゃのブックマーカーをもらえる。
4種類もあって悩んでしまう。もう4つとも
ほしいから文庫本4冊買おうかなという
考えに陥りそうになったが、無事に1種類
選べた。
レジに並んでいるとかごいっぱいに
『ジャンプGIGA』を入れている人が。
仲間だと思った。その人は申し訳なさそうに
『私時間かかるんで先にどうぞ』と
言ってくれたので先に行き、「私もジャンプ
GIGA買いました」とだけ伝えた。
その人はうれしそうに「特典やばいですよね」と
応じてくれた。
今日『ジャンプGIGA』に翻弄された人は、
みんな仲間だ。大変だったよね。
あの重い本持ち歩くの。でも推しに
振り回されるのもオタクの性ですね。
これからも振り回されよう。