旅の途中で枯れた大地に立ち寄った。
そこには少女がただ一人。
緑の髪には白い花が咲いていた。
少女は枯れた大地に根付いて、大地を生き返らせるのだという。
「私は花の種ですから」
少女は微笑むと種をひと粒託した。
「きっと旅の役に立ちます」
少年は別れを告げ、最果ての島を目指した。
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