偶然
目に見える全てのものもぬくもりも 今目の前にあるのは偶然
暗闇を抜け出すための蜘蛛の糸 長さが足りず床に転がる
足掻けども雲に飲まれて三日月が 朝を待たずに夜に紛れる
陽だまりのブランコでおさげ髪揺らし 夢見る瞳に映る雷雲
ゆるふわなきみの笑顔が僕のハートを ちぎっては投げちぎっては投げ
地下室へベッドのままで運ばれる 何度も同じ地下室へまた
五丁目の南西にきみを感じてた ここにいるよと手を振ってたのか
飯を食い笑い語らい合ったのに さいごの言葉を思い出せない
朝になりロウソクの灯を吹き消して 手紙の文字も露と消えゆく
目覚めれば白い天井白い服 白いベッドに横たわる僕
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