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いろいろと手放す

今日は一日中、雨。
危うく仕事に遅刻しそうになり、レインブーツでダッシュした。
あと10分早く起きていれば…と後悔したが、結局10分は一瞬に過ぎるもの。
いっそ明日は5時に起きてみようと、アラームをかけておく。

家を出た時には肌寒く感じたのに、職場に着く頃には汗ばんでいた。
夏から秋に移り変わるこの季節、いよいよ衣替えのタイミングだ。
毎年10月には衣替えと一緒に身の回りの整理するのが恒例になっていて、この習慣はコロナ禍だった2年前から続けている。

昨年は持ち物の約8割を手放した。
服は100着以上、本は200冊以上、食器はリンゴの段ボール4箱分、3段のカラーボックスを2つ。
学生の頃から集めたCD、高額だった子どもの英語教材、その他諸々…
リサイクルショップに持って行ったり、フリマアプリで売ったり、無料で希望する方に譲ったり、行き場のモノは思い切って処分した。

手放して初めて分かったことは、持ち物は私のコンプレックスや劣等感の象徴だったということ。
英語の教材、使っていない美容器具、ダイエットグッズ、化粧品のサンプル、料理器具ビジネス書や専門書など…
それらを手放すことは、それらを使って得られるはずのものを諦めることだと、無意識に感じていた。
克服したい事を諦めることが怖かったし、欠けたままの自分を認めたくなかった。
数々の未完のもの、手付かずのものを手放しながら、それらを持つことで劣っている部分を補った気になっていたのだろうと思った。

そして今、私はまた英語の勉強を始めている。しかも、今まで以上に熱心に。
新しく英語に関する本や教材は買うこともなく、YouTubeを見ながら私なりに勉強しているのだから面白い。
以前は、あれほど英会話だ、単語だ、文法だと、いろいろな英語の勉強道具を揃えても手を付けなかったのに。不思議なものだ。

ものを手放してから一年が経ち、今感じるのは、不安や後悔よりも、ものが少ないことの解放感や充足感が大きいということ。
ものが減ったことで掃除がしやすくなり、何を持っているか把握しているため無駄な買い物も減った。ものが増えること自体が不快に感じるようになり、衝動的な買い物も減ったので、以前よりお金が貯まるようになった。

不要なものを手放し、大切なものだけを残し、大切にしたいものに囲まれることで、自分軸を見つけられた。
こうあるべき、こうでありたい、という義務感や理想を手放し、今の自分を見つめ、欠点も受け入れられるようになってきた。
以前より生きやすく、とても快適で、心地よい。

とはいえ、生活していると、ものは自然と増える。
小学生の子どもがいるため、大切にしたいモノが増えるのは仕方がない。
日頃から見直して少しずつ手放してはいるが、増えるスピードの方が多いように感じる。

今年もまた、衣替えの季節がやってきた。
この機会にまた、さらに不要なものを手放したい。
今回は『1000個のモノを手放す』という具体的な目標を掲げた。
昨年は『8割』を目標にして大幅に減らしたため、今回は個数で目標を設定してみる。

手放した後は、年末の大掃除が待っている。
きっと3か月なんてあっという間に過ぎて、気づいたら年越しそばを食べているんだろう。

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