教員1年目、適応障害になった②
前回の投稿はこちらからご覧ください。
(1)時間割に空きが無い
もやもやしながら始まった4月。
赴任した週の金曜日に歓迎会を開いてくださりました。その帰りの車で思わず信頼している先生に言ってしまったのは、
「もう限界を感じています」
という言葉でした。
あんなに夢を持っていた職業にやっと就くことができたにも関わらず、赴任5日目にしてもう絶望を感じていました。
その絶望は、始業式後からより強くなりました。
なぜならば、時間割に空きが少なすぎるためです。1日で空きコマが1時間あれば恵まれた方でした。
私は
「1年生国語・英語×2クラス分・理科・社会」
「2年生理科・英語」
「3年生全教科(不登校対応で週に1~2時間のみ)」
を担当していました。私が持っている教員免許は「小学校1種と中学校社会1種、高校地理歴史・公民」のみです。週のほとんどが免許外の授業です。臨時免許状は発行されていません。
さらに追い打ちをかけたのは、
「特別支援学級でありながらテストは交流学級(通常学級)のテストを受け、評価も交流学級で受けること」
でした。
そのため、免許外でありながらそれ相応の授業準備や教科担任との打ち合わせが必須でした。ただでさえ授業数が多いにも関わらず、この打ち合わせも必須で、授業準備が常に追い付いていませんでした。
「免許外の授業だから、手を抜かないと倒れるよ」
と初任者指導担当の先生から言葉を掛けていただきましたが、手の抜きどころが私には分かりませんでした。教員1年目でどこに力を注ぎ、どこで力を抜くかが分からなかったためです。
これが倒れる10月まで続きました。
この勤務形態が異常であることが分かったのは、休養期間中の11月でした。
(2)特別支援学級に在籍している生徒の授業?
文部科学省は、2022年4月に各教育委員会等に対して、特別支援学級に在籍している児童生徒については、原則として週の授業時数の半分以上を目安として特別支援学級において授業を行うことを求めました。
https://www.mext.go.jp/content/20220428-mxt_tokubetu01-100002908_1.pdf
この通知が出されたことによって、特別支援学級に在籍している生徒は週の半分以上を特別支援学級にて授業を受けなければなりません。
しかし、勤務校ではこれが成立していない生徒がほとんどです。交流学級の数学の授業のみ抜けてくる生徒や全ての時間を交流学級で過ごしている生徒がいます。
さらに、このような生徒たちには自立活動は行っていません。
文部科学省から通知が出されたものの、現場ではまだこの通知が徹底されているとは言い難い現状かもしれません。
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