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ショートエッセイ#8【コンプレックス】
私は、昔から背が高いのがコンプレックスだった。
そのせいで猫背にもなった。
中学の学校祭でオクラホマミキサーを踊るとき、男子と踊るのが嫌だった。
身長170センチ前後の男子と並んで歩くのが少し苦手だ。
肩が並んで大きな自分を感じられて、なんとなく申し訳ない気持ちになるのである。
身長の低い女子に「背が高くていいな〜」と羨ましがられるのも嫌だった。
あげられるものなら、こんな身長くれてやりたいと思った。
両親はそんなに高身長ではないのに、なぜ私だけ背が高く生まれてきてしまったのだろうか。
今までの人生で背が高くてよかったと思えることは特にない。
せめて160センチくらいで身長が止まってくれたらよかったのに。
見た目のコンプレックスは誰しも抱えている悩みだとは思う。
太っていることがコンプレックスなら、ダイエットして痩せることはできる。
背が低いことがコンプレックスなら、ヒールの高い靴を履けばいいと思う。
しかし、高身長がコンプレックスの場合どうすることもできない。
背が低くなりたいと願っても低くはならないのだから、諦めるしかない。
今では背の高い女性が多くなってきたのでさほど気にはならなくなった。
今の職場も背が高いスタッフが多い。
背が高くても、周りを気にせずに堂々と胸を張って生きていこうじゃないか。
猫背も治したいと思う、今日この頃である。