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今月の外泊訓練

先日、約1か月ぶりに次男の外泊訓練(一時帰宅)があった。
その時の様子は、前回とほぼ同じだった。

・自宅に入るなり「おうちモード」のスイッチが入る

・玄関の靴棚に自分が履いてきたスニーカーをしまい、自分の長靴を出した
 (ちょっと外に出るのには靴を履くのが面倒なのか、裸足で外に出て足の裏を汚していた)

・昼食後、まだ食べたりないのか炊飯器に残っているごはんを皿に盛ろうとして母親にたしなめられたが譲らず、山盛りのご飯の上にレトルトの麻婆丼の素をかけて食べた

・家のあちこちを確認して回り、父親のベッドのシーツを剥がしたり(この状態で布団にもぐるのが好き)、自分の学習机の椅子を玄関ホールに移動させたり(理由はわからないがこだわりがある)など、家の中の物を自分の好む状態にした

・シール遊び→ 「ゆびさきくらぶ」のサイトから印刷した丸シールの台紙に合わせて貼ることができた

・居間でひとりになりたがり、父親を追い出してしまった

・インスタントコーヒーを飲みたがるので、母親が薄めて作るが、家にある分だけ飲もうとする

・夜、居間でうとうとして少し眠ると起きて二階に移動し、父親のベッドに寝る(父親は別室で寝ている)少し眠ってまた起きて部屋を移動する…の繰り返し
あまり長く続けて眠ることができなかった

・テレビや灯りはその部屋に誰もいなくても点けて回っていた(入院前と同じ行動)

・着ていたシャツが汚れていたので、「洗濯するから着替えて」と声をかけると自分の部屋のタンスから着替えを出して着替え、脱いだものを洗濯機に入れた

・着替えを入れて病院に持って行くバッグに、絵本を入れて出かけようとしていた

・自分から「びょういん」と言ったくせに「病院に行くよ。出かける支度してね」と声をかけても服を着ようとしない

・病院バッグを家に置いて、「さあ、出かけよう」と声をかけると素直に服を着て車に乗ったので、病院に帰ることができた

今回は、病院に帰るときの抵抗が少し弱くなったような気がする。
抵抗しても病院に帰らなくてはいけないことが分かって、ある種の諦めが出てきたのか?


外泊訓練が終わった日の夕方、次男の学校に行って、訓練の様子を報告したり、今後のことについて担任や進路指導の先生達、福祉相談員とカンファレンス。

私達家族が来年早々に退院を予定していることを話すと、学校側から待ったがかかった。
冬休み明けで急に学校に行っても、刺激が強すぎて次男には負担になるのでは…ということ。

確かに、近日中に退院したとしても、刺激のない病院からいきなり通常生活、しかも学校で大勢の友達や先生がいるところに行くとなると、次男にかかる負担は相当大きいものになるだろう。
とはいえ、次男が友達や先生と同じ空間にいることは、実は好きだったりする。
大きな声を出したり次男の嫌がることをしなければ…という条件はあるけれど。
そんな次男の様子を見ると、やはり学校とのつながりは持っていたい。

進路指導の先生からは、こんな提案があった。
入所施設に入り学校に籍を置いた状態で、毎日は登校しなくても、外出の形をとって時々学校(学級)で交流学習をするのはどうか?

考えもつかなかった。
今のところ、子ども(18歳未満)の入れる施設はあるが学区外にしかなく、住んでいるエリアには大人用の入所施設しかない。
登校のための送迎サービスを頼むことはできないそうなので、そこに入所するとなると退学しなければならなくなるのだ。
ただ、先生の提案なら施設で生活しながら学校とも繋がっていることができる。
希望の光が見えてきた。

とはいえ、現実は厳しい。
大人用の入所施設でも、なかなか空きがないのだ。
しかも次男のように強度行動障害があると、ハードルが上がる。

今後はしばらくの間、外泊訓練を重ねていって、福祉相談員やいろんな人から施設の情報、学校の情報を仕入れて次男のこれからについて考えていくことになりそうだ。


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ひやみん
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