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HIU公式書評ブログ Recitation

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堀江貴文イノベーション大学校(HIU)公式の書評ブログの朗読版です。 HIUメンバーによる書評を音声にしてお届け! この度、音声配信プラットフォームhimalayaが音声アップ…
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2023年3月の記事一覧

書評_大陸雄飛の夢に誘われて__馬賊戦記

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誰からだったかはすっかりポンっと忘れてしまっているが、薦められるまま読んでみたら、これが…

書評_こんなに泣ける漫画はそうそう無い__岳

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何かを読んで泣ける、そしてそれが漫画だというのは久しぶりだ。「死と隣り合わせ」という表現…

書評_こうして僕は健康を極めました__人生が変わる神レシピ

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皆さんは、普段どのように食事をしているだろうか?コンビニでおにぎりを買ったり、パンを買っ…

書評_獣人たちの革命は成るか__バンパイヤ

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本作のことは、狼男モノとしてその存在は知っていたが、内容まではよく知らなかった。 主人公…

書評_教育の裏に潜む人の業_ごう___いじめの聖域-_キリスト教学校の闇に挑んだ両親の…

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決して一言では言い表せない複雑に絡み合ったボタンと紐の掛け違い。何故それが生まれるのか、…

書評_こうして僕は_コミュ障_を脱却しました_コミュ障でも5分で増やせる超人脈術

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皆さんは、会話が得意だろうか?得意だとして、どのように「得意」なのだろうか? 告白する。…

書評_どうやって運を科学する__運の方程式_チャンスを引き寄せ結果に結びつける科学的な方法

皆さんは、運をどのようにお考えだろうか?「科学的には定義できない、第6感的なもの」?それとも「偶然起きた幸せなことやチャンス」?そんな疑問に答えたのが、本書である。それも、科学的な手法で、である。これを読んでいる方には、不思議に思う方もいるだろう。「運なんてランダムなんだから、科学とは真逆でしょ。どうやって、運と科学を結びつけるのよ」という考えがよぎったかもしれない。そうなのであれば、この本をぜひ一読いただきたい。幸運といわれる現象が、いかに「必然から生まれた偶然か」、が分かる。この本の内容は、実際に僕自身も活用している。今回は、この本で面白いことや学んだことを紹介しよう。確かに自己啓発の類ではあるが、そこら辺の自己啓発本とは違い、論文をもとにして解説しているので、実用書の面を多く持っている。   そもそも何が面白いかというと、この本、実は数学の視点からとらえなおすと、実に納得する内容なのだ。本書のタイトルにもあるように、「方程式」とあるので、実際に日本語を用いた式が書かれている。それが、「幸運=(行動×多様+察知)×回復」である。一瞬見ただけで、僕は「そりゃそうだろ」と納得した。何故なら、これは分配法則を使うと、「行動×多様」の部分と「察知」の部分に、「回復」がかけられるからである。言い換えると、「行動回数を増やし、行動の種類もレパートリーを増やそう。疑問を投げかけよう。でも、休むことは最優先だよ」という意味になる。この数学との組み合わせは僕が付け加えたものであるが、この一個の式に表されるのは実に美しい。本質が詰まっているからだ。 そして、僕がこの方程式の中でもっとも使っているのが、「察知」である。これは言い換えると「問い」を発することだ。つまり、世の中の「そもそも」とか「何で」を突き詰めて行こうというニュアンスだ。これが、僕の基本文法のようなものだ。本書では、問いを発して突き詰めることが、いかに成功につながるかを、研究結果や事例をもとに解説している。また、その「問いを発する力」を高めるトレーニングも紹介されている。なので、「科学的な実用書」なのだ。また、この項目でで僕が共感したことがある。それが「問いが問いを生む」である。疑問を突き詰めて自分なりに答えを出すと、また違った角度の質問が頭によぎる。すると、また答えを探す、という行動に移るのだ。僕自身これもよく経験している。なので、アイデアが出ずに行き詰っている人いは、うってつけの本である。 著者は、鈴木祐というサイエンスライターで、今までに10万本の論文を読破している。また、600人の専門家にインタビューを行っている。自身のブログである「パレオな男」でアンチエイジングやトレーニング、栄養素、心理テクニックなどを配信している。有料記事もあるため、読んで実践するだけでも、かなり人生に変化が起こるだろう。 本書は、問いかけの重要性や、行動の回数とレパートリーを増やすことなど、ごくごく当たり前なことが掲載されている。しかし、それを実践している人は案外少ない。ぜひ本書を、実践しながら読んでほしい。 運の方程式 チャンスを引き寄せ結果に結びつける科学的な方法 作者:鈴木 祐 アスコム

書評_何故_障害_なんて言われるの___発達障害の人には世界がどう見えているのか

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皆さんは「発達障害」について、どのようなイメージを持っているだろうか?最近、何かと「発達…

書評_新登場__早寝早起き_に関する新常識__最良の効果を得るタイミング_4つの睡眠タイ…

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皆さんは、子供の頃、いやというほどこのセリフを聞いたのではないだろうか?「早寝早起きは三…

書評_こうして僕は幸福地獄から抜け出しました__幸福になりたいなら幸福になろうとし…

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独特なタイトルだろう。幸福になりたいのは、みんな同じである。だからこそ、みんなは幸せにな…

書評_これがすべての勉強の源泉だ_喉から手が出る_独学大全__絶対に_学ぶこと_を諦め…

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この本は、一言で言おう。辞書である。独学で何かを習得する人に向けた、勉強法の辞典である。…

書評_何故このタイトルにしたの__時間は存在しない

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皆さんは、「時間」という概念をどのようにとらえているだろうか?そもそも、何故僕たちは「時…

書評_元祖フィギュアのカタログ__土偶を読む図鑑

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前作『土偶を読む』の完全ビジュアル版。発掘資料の速報や各地で縄文展が行われる中、ぜひさら…

書評_宗教の四季報__世界の宗教101物語

個の時代、コミュニティの時代に思い出してほしい。カリスマとは宗教に由来する言葉である。強引な勧誘など布教活動に目が行きがちだが、一般企業と比べると宗教はクローズドだがコミュニティビジネスとして見ることも可能だ。本書の目次を見渡しても、見聞きしたことのない宗教が多いと思う。四季報やWikipediaにある企業の創業から現在までの沿革や株価は、創業やビジネスの参考になるが、インターネット上で多様なコミュニティが形成されている昨今、数多ある宗教の沿革をたどることも無駄にはならないはずだ。 世界には数え切れないほどの宗教がある。宗教は歴史的に国家の枠を超えるコミュニティを形成してきた。国民国家の成立以降、現代は国家の枠を超える転換点に来ているかもしれない。歴史的に生きながらえた伝統宗教から存続の理由を探ることも、近代に形成された新宗教から比較的ファクトの記述をたどり沿革を確かめることも面白いだろう。 「まるで生き物のように姿を変えて」と著者が述べるように、生物が環境に合わせて変異する自然選択説のごとく、同じ宗教であっても地域によって時代によって変化し、もしくは別の宗教が生み出されたりする。まさに進化論の系統樹のような見取図が付録されているのも興味深い。 妄信することも、それを過度に批判することも、実は鏡の裏表かもしれない。前提条件が異なるのに、互いに事実を主張しあっても話は平行線だ。特定の宗教や個人をクローズアップするより先に一度全体を見渡してみれば、教養としての公平な視点を持てるだろうし、実生活に活かせる学びとなるかもしれない。日本の新宗教も詳しく載っている。 とにかくたくさんの宗教を網羅的に知りたい、その系統樹をさかのぼってみたい、という方におすすめする。 『世界の宗教101物語』 作者:井上順孝 発売日:1997年4月18日 メディア:新書館