Confession
私は愛ゆえに傷つき、そして愛ゆえに人を傷つけた。
生まれてから、今まで。ずっと、何年もの間。
”大切な人に頼る”という、
私なりの下手な愛情表現をしてきたけれど、
それは、その人を苦しめ、負担をかける行為だったのだ。
もう、今更気付いたって遅い。
未来が過去になるのはいとも簡単だというのに、
過去を未来にすること、
そして過去を過去にすることは、こんなにも難しい。
私たちの仲を、何もなかったかのように元に戻すことは、
中々に苦いことなのだと、そう感じる。
こんなに傷つくならば。
こんなに傷つけるならば。
お互いに苦しめ合うことになるのならば。
親しくだなんてならない方が良かったのかもしれない。
全てを、無くした方が良いのかもしれない。
私の愛が、いつかあなたを殺してしまう前に、
今、どれだけ傷を付け合うことになったとしても、
離れた方が良いのだろう。
どれだけ苦しくても、あなたが生きているのならば、
私はそんな痛みにも耐えようと思うのだ。
愛していて、心から大切な人と、
深く愛し合い、苦しめ合うことがないように生きていくことは、
こんなにも大変なことだなんて。
本当に。
戦のように、何かしらを痛めつけなければ、
前に進んでいくことはできない、それほど苦しいことだ。
それでも、私はあなたと生きたかった。
だから、私の愛であるあなたに、最後ひとつだけ伝えるとしたら、
『そうさ、私は愛のためにやったんだ』
これくらいの、
あなたには嫌われてしまいそうな、戯言だと言われてしまいそうな、
そんな言葉しか言えないだろう。
これは、私の、神とあなたに捧げる懺悔だ。
今の私の精一杯で、いつか見たら、笑えてきてしまいそうな、
私の思いの丈の全部だ。
あなたに届いてしまう未来を願って。