シェア
あいぼとっしゅ
2020年3月21日 20:43
星になったかならぬのか。俺の身体は‘ 星 ’を糧として動いていたこれらは光を失うと結晶体のように見え、光を増すと周りを煌々と照らし出すその紅い光と同じように俺の身体にはエネルギーが満たされる光は弱くなると胎動するすると喉が手が腹が脚が、身体全部が渇きを覚え、光の素(もと)を求め動き出す19.9.17
2020年3月21日 18:02
俺らの頭上に浮かぶ‘ 雲 ’ は星の光を吸い取ってしまう雲は黒い細かな粒子で出来ている遠くて触ることすら許されないが、包まれたが最後全てを奪い取られ、星の、おれたちの存在は掻き消えてしまうらしい七不思議みたいなもんだ定かではないが、みんな噂をして楽しんでる。だから雲が出た日にゃ、御月様の人形を腰に付け、みんなで歌を歌う暗雲(くらくも)晴れろあっちへおいき御月様に食べられろ足取り
2020年3月21日 17:58
生まれた時なんて人間誰しも覚えていないもんだろ?俺は覚えている赤い光深い蒼たくさんの泡。だがそこで俺の記憶はぷっつり途絶えて途切れている次の記憶は、星の光を授かった時だった赤い光が温めるのは俺の芯だった。身体中からエネルギーが漲り頭の先や眼球にまで暖かな血が巡っていくようだった俺の手は記憶と違って骨張り少し大きかった。その手で御月様の御簾から伸ばされた‘ それ ’を受け取った彼女(