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ひとやねのつかいかた『想い篇 前編:植田博幸 編』
2024お盆のお供に、読み物をご用意いたしました!
はじめてお会いする方々から、「板金…屋さん…しかも車じゃなくて…屋根……?…コワーキングを……?」といつも言われておりますおかしらです!
『よし来た!おいしい!!掴み完璧や!!』
と思っていましたが、いつもいつも聞かれるのでだいぶ言語化することが出来てきました。なので、皆さまの2024お盆のお供にnoteを書いてしまいました!
なぜこうなったのかをお話しすると、「おもしろいですね!」とか、「100%新規事業って苦しい面もあるけど楽しいよね!」とか、たくさんのお言葉をかけていただいて元気を頂いています。
たしかに、コワーキングやらイベントやらクラファンやらいろいろとやっておりますが、なんで屋根の板金屋さんがこんなことになってるのか、今まであまりお話しする機会がありませんでした。
岡山の人で弊社をご存知の方は、「あ~植田板金店さんね!はいはい小屋やさんの!元気良いよね~」と、コワーキングスペースの運営すらなんとなく腑に落ちちゃっていますが、きっかけや理由、想いなんかもちゃんとあります。
クラウドファンディングをきっかけに、こんな内容を書くバが出来てしまったので、長文になりますがご興味のある方もない方も、ぜひぜひこの後もご一読ください!
ちなみにクラウドファンディングはこちら↓
本当にありがたいことにたくさんの方にご支援いただき、現在ネクストゴールに向けて駆け巡っております!今回の件で改めて、たくさんの人たちに応援していただいている、支えられているなとおかしらは痛感しております!ありがとうございます!!「応援しても良いかな」と言う方、どうかご支援賜りますようよろしくお願いいたします!!
ちなみにコワーキングスペースひとやねの紹介動画はこちら↓
ちなみにホームページはこれ↓
そして今回のnoteはおかしらのおかの方こと、岡部が担当いたします!岡部の詳細はこちら↓
結論から申し上げると・・・
ひとりじゃ出来ないことも仲間とならできる!だから人との出会いや交流、仲間を増やすことって大切だよね!しかも楽しいし!!学び続けられる!っていうおはなしです。
ですが、代表である植田博幸は、家業である植田板金店へ入社し、この業界1本でこれまで仕事をしてまいりました。
普通にしていれば、他の業界の方とお会いする機会なんてそうそうありません。しかもそこから縁をつくり、縁を深めたり、隈研吾さんと仕事をするなんて余程のことがない限り起こりえません。
何がきっかけで、どんなことが起こり、どんな出会いがあって、こんなことになっているのか。そんなことをこのnoteでは書いていきたいと思います。
植田板金店って・・・?
まずは植田板金店の紹介から。
植田板金店は、昭和51年1月に岡山県岡山市で創業した建築板金業を主な事業とする会社です。建築板金業って…?と言う方、意外とみなさんの近くにサービスがあったりしますよ~。
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建築板金業とは・・・
おもに薄い金属板(薄もの)を使って、これを切断したり、折ったり、貼り合わせたり、変形させたり―――すなわち加工することにより、屋根・外壁・雨といをはじめ、厨房用金物・ダクト・天蓋・排気筒、あるいは内壁・工芸品など、主として建築板金製品を製造し、これを建築物の所定個所に取り付ける工事までおこなう業態のものをいいます。
先日の全国大会で非常にお世話になった全板連さんから拝借しました。
要するに、住宅の屋根や外壁、樋の工事をする会社です。植田板金店では主に一般住宅(ビルとかアパートとか除く)をメインに、岡山県内を中心に施工しています。と言いつつも、一部ビルとかアパートとかもしておりますが…!ハウスメーカーさんや工務店さんからお仕事を頂き、施工をさせていただいております。案外いま読まれている皆さまのご自宅も植田板金店が施工しているかもしれません。
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植田板金店では、『お客様第一主義に徹することにより、事業の限りない発展と社員のやりがいと生活の向上を実現する』を経営理念とし、『年商、経常利益、平均年収、地域貢献、社員数、5S、共に日本一の板金屋を目指す』を経営目標としています。
ここにも実は想いがあります。建築板金業に限らず、職人さんの数は年々減少しています。住宅をはじめ、日々生活する上で何事においても職人さんあってのモノやコトって非常に多いです。欠かせない存在なのに、いなくなってしまっている=人気がない仕事になってしまっています。そんな中、弊社に出来ることはないかと考え、建築板金業の世界において職人さんの地位向上を図り、人気な仕事にしていくべく日々事業をおこなっています。
そんな頑張りを続けた結果、今では年間3,500棟以上の工事をおこなわせていただき、中国地方No.1の売上・社員数・工事数を有する地方の中小企業になりました。また、本業である建築板金業での下請け工事以外にも様々なサービスをおこなっています。
■屋根やさん:一般の方のご自宅の屋根をリフォーム
■塗装やさん:屋根やさんと同じく、植田板金店が直接リフォーム
■小屋やさん:一般住宅と同性能の10㎡未満の小屋を製造・販売
■遮熱やさん:工場やオフィスのお困りごとを解決します
今回は、この「小屋やさん」から始まるお話を書きたいと思います。
小屋やさんが生まれたきっかけ
小屋やさんが生まれたのは2017年。陸上男子100メートルで当時東洋大学に所属していた桐生祥秀さんが9秒台を叩き出した年ですね。某ディーラーさんや鉄鋼所さんでの不祥事があった年でもあります。
建築業界でも、前々から問題であった着工棟数の減少や原材料の高騰、職人さんの減少が止まらず、見通しの良くない状況が続いていました。もちろん植田板金店の先行きも誰にも分りません。そんな時、行きつけの美容室で髪を切っていた弊社代表の植田が手にした雑誌に「小屋特集」なるものが組まれていました。それを見たアイディアマン植田は、
「これうちでも出来るんじゃない?」
と感じ、まずは「職人さんの練習」で小屋を作ってみることとなりました。
植田板金店は正社員の職人さんが多く、工事が出来ない雨の日の仕事が無いことが課題でした。そして試作品を作ってみて、試しにイベントで出してみると、いやはや案外反響が多い。と言うことで事業化することになりました。
建築業界としては、下請けの企業である植田板金店が表舞台に立つことはタブーです。ですが、「小屋の販売」は競合がいないためBtoC事業に参画することが出来ました。
こちら小屋やさんのイメージムービーです↑
この小屋やさんは、後述する岡山イノベーションコンテストを皮切りに、たくさんの賞を受賞させていただき、それと同時に多くのメディアにも取り上げていただくことができました。
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雨の日・閑散期の仕事の確保や若手職人の雇用と育成、下請業のみからの脱却、企業ブランディングによる採用活動への好影響などなど、チャレンジしたことで得たメリットが非常に多い事業であり、隈研吾さんとの繋がりから、たくさんの人との出会いがあった事業でもあります。
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第1回 岡山イノベーションコンテスト
1番の転機は7年前の岡山イノベーションコンテスト2017だったんじゃないかと思います。岡部はこの時、シンフォニーホールの客席誘導をしていました。(代表のプレゼンはあんまり記憶にないんですが、平野さんや松尾さん、中嶋さん、大西さんは記憶にあるんですよね。。。なぜなのか。)
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岡山イノベーションコンテストとは、中国銀行さん、山陽新聞社さん、サンマルク財団さんが主催で行われている、岡山で1番大きい(んじゃないかな)ビジネスコンテストです。今年が8回目、たくさんの卒業生の方々がいらっしゃいます。
岡山イノベーションプロジェクト(OIP)」とは、岡山、備後の地での起業・新事業創出を官民一体となって支援するプロジェクトです。優秀な実業家を発掘、育成する「岡山イノベーションスクール(OIS)」と、優れたビジネスモデルをコンテスト形式で評価する「岡山イノベーションコンテスト(OIC)」の2つを事業の柱とし、イノベーターの全面的なサポート体制を整備することにより、本質的な地方創生の実現を目指します。
この記念すべき第1回の岡山イノベーションコンテストで、代表の植田は小屋やさんのビジネスモデルをピッチし、見事「イノベーション部門」で大賞を頂きました。
代表と話すなかでも時折聞くのですが、「今までは同じ業界の社長や、同じ業界の人としか繋がっていなかった。岡山イノベーションコンテストに出たことで、今まで無かった出会いが生まれ、色々な人と色々な形で会話が出来て、勉強になっている。この交流が大きなターニングポイントだった」といつも話をされています。
今でも続くつながりや出来事、もちろんひとやねもおかしらコンビも、起点は岡山イノベーションコンテストだったんだろうなと自分たちも感じています。ここでの出会いが、その後を変えていったと言えます。
古新田300
この第1回岡山イノベーションコンテスト、植田が出場したイノベーション部門には他におふたりの方が参加していました。
株式会社果実工房 代表取締役 平野幸司さん
ダイヤ工業株式会社 代表取締役 松尾 浩紀さん
実はこの3人、岡山市南区の「古新田」という交差点の近くに事業所を構えていたんです。そんなご縁もあり、コンテストファイナリストの同期会「古新田300」を結成し、経営者仲間での情報交換会を行っていました。「経営者は学び続けんといかん」というキラーワードや、時折知り合いの方を連れてきたりと、学びを続けていたそうです。
信頼できる仲間でありライバルである、おふたりと交流を深めていった。これがこの後のいろいろな出来事にも大きく影響しているんじゃないかと感じています。(平野さんも松尾さんもいつも本当にありがとうございます!!byおかしら)
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岡山が変わる講演会
そんな中、勉強会的なイベントを初めて植田が企画します。題して、『岡山が変わる講演会』。内容は、経営者や起業家、大学生を対象とした、元岡山大学シリコンバレーオフィス所長、千田一貴さんによる講演会でした。岡山イノベーションコンテストに縁のある皆さまをはじめ、150名の方にご参加いただきました。
この時にイベントの企画を手伝ってくださったのが、第1回イノベーションコンテスト スタートアップ部門・社会人の部で大賞を受賞した中嶋佳乃子さん、(現(株)Canokoto 代表取締役)と、柳井孝文さん(現(株)Toride 代表取締役)でした。岡部も雑用してました。
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中嶋さんの今はこちら↓
柳井さんの今はこちら↓
たくさんの人と、学びをテーマに集まることの楽しさや人と人とのつながりが生まれる楽しさを感じる出来事だったはずです。ここから活動が加速し、これ以外にも地域貢献活動にも力を入れるようになりました。
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古新田ゴルフ部の皆さまありがとうございました!
余談ですが・・・
植田とこのあたりからお会いしている方、多いんじゃないでしょうか。岡部もイメージがあるのですが、人とのつながりをつくるとか、距離感を詰めるのは天性のものだなと(笑)。馬鹿にしていないですよ!大真面目に凄い、岡部にはできないなと。。そんな様子を書いてくださっているnoteがこちら!
東京都東村山市で建築板金業をおこなわれている、ウチノ板金の内野さん!ひとやねのオープニングセレモニーでも本っ当にお世話になりました!!おかしらにはできない辛辣なツッコミ(イジり)を植田にしてくださっています!(凄いし、ありがたい笑)ぜひ皆さまご一読と「スキ」を!!
内野さんは、植田板金店でも開催させていただいている「屋根展」や「三方良しの屋根点検」などを主宰されています。業界でも問題になっている、悪徳訪問販売業者から地域を守りたいという想いのもと、たくさんの活動されています。
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R2クリーナーズ
さてさて、講演会の後くらいから、古新田300の3者主催で国道2号線バイパス沿いに位置するクリーン活動をはじめました。毎月1回の活動を何年も続けています。賛同企業様も増え、現在では倉敷市加須山のあたりまで開催されているとか。大阪から山口まで繋いでいくことを目標としています!ちなみに、2024年10月で50回を迎えます!記念すべき50回ですね!ビブスはダイヤ工業さんで購入可能!気になる方は購入後ご参加ください!!
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ビブス、こちらで購入可能っす!↓
この活動、ひとり(1社)でやっても大したインパクトは生み出さないと思います。それが3人(3社)で活動することで長く活動することができ、メディアにも取り上げていただきました。さらに賛同企業様も増え、活動の幅がグッと拡がっています。それもこれも協力してくれる仲間がいるから、だから長く続けられて大きくなっていっているんだと思います。
古新田大学校
たくさんの活動を通じ苦楽を共にしてきた3者ですが、古新田300での「経営者は学び続けなければならない」を体現したイベントをおこなうことになります。お分かりになる方も多いかもしれません。そうです。古新田大学校です。
「経営者は学び続けなければならない」というテーマのもと、月に1度勉強会を開催。中国銀行、山陽新聞社、サンマルク財団主催の第1回岡山イノベーションコンテストファイナリスト3名が主催となり発足。今では150名を超える会員がいる。紹介制のため。信頼のおける人しか参加することが出来ない、上質なコミュニティとなっている。
今まで2年以上回開催してきました。昨年度までは講義中心のインプット型の講演会+交流会を開催しておりました。岡部は初回の福田さんと清水先生のお話が記憶にめちゃ残ってます(笑)
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群馬イノベーションアワードとの繋がりから、株式会社JINS 代表取締役CEOの田中 仁氏や株式会社CAMPFIRE 代表取締役の家入 一真氏などにもご講演いただきました。
岡山にいながらにして、こんな凄い方たちのお話を聞くことが出来るのかといつも嬉しく思っています。それもこれも、前を向いているたくさんの能動的な経営者の皆さまが、同じ方向を向いて同じ熱量で協力しているからかな?と思っています。そんな皆さまにいつも学びと元気を頂きながら過ごさせていただける古新田大学校は、本当に貴重なバなんじゃないかと思っています。
3年目に入る今年度からは、チームに分かれて行うアウトプット型の内容に変更。開始して4か月ほどですが、各チームともに徐々にゴール(目標)に近づいていて、これからが非常に楽しみです。
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3者で始まった古新田300が、今では170名を超える方々にお越しいただいています。「経営者は学び続け得なければならない」というテーマというよりもコンセプトを中心に、3者の活動に共感する仲間がたくさん増えていっています。仲間が1人増えれば、その仲間がまた新しい仲間を連れてきてくれる。そしてより一層学び続けられる。そんな人と人との繋がりを感じさせてくれる会です。本当にありがとうございます。
ひとやねをつくったワケ
長々と書きましたがいよいよ結論です!
冒頭にも書きましたが、「人と人との繋がり」やそこから生まれる「交流」。想いを持った前向きで意欲的な人たちの間で、これらがうまくかみ合うことで植田は学び続けてきました。
きっかけは、なんといっても岡山イノベーションコンテストです。この活動から出会った人たちが古新田大学校をはじめ、岡山の各地でコラボレーションをおこない、杭を出し、活動を続けています。岡山の地で活力ある人たちを生み出したこのイベントが無ければ、ひとやねは生まれなかったと思いますし、おかしらが出会うこともありませんでした。
元々の希望だった屋根の展示場をつくりたかったことに加え、人が集まり、繋がり、交流するバをつくりたかった。この2つが主な理由だと思っています。
職人さんが減っていっている現状と詐欺も非常に多い屋根業界。岡山イノベーションコンテストに端を発する古新田大学校、その紹介制により作られている空気感。これらに加え、今まで支えてくださった地域への恩返しをしたい。そんな想いのもと、ひとやねはつくられました。
世界的建築家 隈研吾氏へ設計監修をお願いし、どうなるんだろうか!と思いつつも世界の最前線に必死にくらいつき、なんとか完成し、皆さまに支えられていまどうにかやってこれています。
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展示場としても、コワーキングスペースとしても、それぞれの特徴を活かして事業を行っていくことが、地域の皆さまへの恩返しになるんじゃないかと感じています。特におかしらがかかわっているコワーキングスペースでは、出会いや経験など、色んな学びを通して利用者さんの事業が加速すること。これをミッションとし、この活動を通して地域に貢献して行けたらと思っています。
「どうにかなる」の精神で、日々業務に励んでいきたいと思います。皆さま、引き続きこれからもどうぞよろしくお願いいたします!!
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後編は・・・
と言うのが、ちょうど1年前くらいまでのおはなしでした!!
ここから先、この1年間くらいのはなしは、次回、ひとやねのつかいかた『想い篇 後編:〇〇〇〇編』です!乞うご期待!今しばらくお待ちください!!
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