多数派少数派 #2
多数派少数派
桜の木の蕾たちが「もう咲こうよ」「いやまだ寒いわ」「じゃあ、いつにする?」と話し合っている声が聞こえる。
年度末となりましたね。 私の園では年度末に保護者にアンケートを書いてもらっています。 アンケートは<A・B・C>の評価に〇をするものと自由記述の欄があります。 保護者の皆様にはありがたいことに、心優しいコメントを書いていただき、とても温かい気持ちになります。
もちろん、中には意見や素直な思いを書かれる方もいます。(文句というと悪いですかね、、、笑) 心の弱い私は、その内容を読むとすぐに落ち込みます。 「やってるつもりなんやけど、、、」と腹が立つこともある。
そうなると、いろいろ思考し始めます。
「ちょっとまて、アンケートは100枚ぐらいあって、その中の数枚やぞ。 よくよく考えたら、かなりの少数派の意見やないか。 もし、これが商品化を考えているときのアンケートやったら売り出してもいいぐらいの結果やぞ。気にすんな!」
と心を落ち着かせるための口実を考える。
「でも、少数派にももちろん考えがあっての意見。だから、見捨てるわけではなく、参考にはしなあかんな。」
と、何とか心を落ち着かせたのです。
そこで、次の問題。
「多数派、少数派、どっちが正しい?」
右へ倣えの精神論で言えば、「多い者が勝ちですね。」「多数決や!」
自由に生きる精神論で言えば、「どっちも正しい。自由に感じなさい。」
少数派民族としては、「少数派は斬新な考えを持っているんだぞ。」
となるわけで、私からすれば、正直どれも正しいし、世の中にはどれも必要だと思う。 最近は「自由」な考え方が多いように思うが、自由だったら世の中回りませんからね。 限られた中での自由でないとね。
多数派であっても、少数派であっても、自分の意見を言える場所がある世の中であってほしいな、、、
と考えながら、蕾たちが多数決で「まだ咲かない!」と決めた桜の木を眺めてる。
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