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「可愛くないね」の呪い30年 /毒親育ちの生きづらさを、パワーストーンで乗り越える話①

オーナーの劣等感から生まれた「ひとつぶ屋」

こんにちは、ひとつぶ屋オーナーです。
しばらくnoteの更新ができておりませんでした。
ひとつぶ屋は、接客窓口の担当さんが一人いらっしゃいますが、それ以外はほぼ一人で業務を行っていますため、なかなか手が空きませんでした💦
2025年からは、少しずつお店のことを知っていただくためにも、読み物をご提供できればと思っています。
改めまして、どうぞよろしくお願いいたします。

さて、今回から数回にわたって当店が誕生した経緯をお届けいたします。
よろしければお読みくださいね。



幼い頃から「可愛くない」と言われ続けた呪い

「あなたは、ちっとも可愛くないわね」

 それは、幼い頃から何度も浴びせられてきた言葉。
 親戚の集まりで、学校で、何気ない会話の中で、ふとした拍子に飛んできました。
 冗談めかして言われることもあれば、ため息混じりにぽつりと呟かれることも。

 この「可愛くない」という言葉には、二つの意味があります。
 ひとつは、単純に「見た目が可愛くない」ということ。
 もうひとつは、「子供らしさがなく、可愛げがない」ということです。

 今になれば、大人たちがどちらの意味で言っていたのか、少しは理解できます。
 親はおそらく「可愛げがない」という意味で言っていたのでしょう。
 でも、クラスメイトの言葉は明らかに「見た目が可愛くない」という意味でした。

 子供だった私は、その違いを区別することができませんでした。
 ただ、「可愛くない」と言われるたびに、自分が人より劣っていると強く感じたのです。

 そもそも、小さくて可愛いものが好きでした。
 キラキラしたアクセサリーや、お姫さまのイラストが描かれたノート、レースの縁取りがされたハンカチ。
 そういうものを手に取るたびに胸がときめきました。
 でも、いざ身につけるかというと、それはできません。
 きっとこんなふうに言われると思ったから。

「無理してる」
「似合わない」
「可愛くない子がやると痛々しいよね」

 そんな言葉が怖くて、私は次第に好きなものを隠すようになりました。
 誰にも見られないように、そっと心の奥にしまうのです。
 本当は可愛いものが欲しくても、「いらない」と言い張るようになりました。

自分の価値を見失って

 幼馴染のN子ちゃんは、いつも可愛いものを身につけていました。
 リボンのついたカチューシャ、フリルのハンカチ、レースがあしらわれた素敵なブラウス、サンリオのキャラクターの可愛い文房具。

 私は、そんなN子ちゃんが羨ましくてたまりませんでした。
 いっぽうで、私の家は父が働かないために貧しく、子供が四人もいるのに、母が一人で一生懸命にパートしてなんとか家を保たせてくれていたような家庭。
 小学校の家庭科の裁縫セットですら、いとこのお下がりでした。
 クラスメイトがキティちゃんやキキララの新品の裁縫セットを持っている中で、私は昭和感あふれる古びた裁縫セットを使っていました。

 それを見られるのはものすごく恥ずかしかった。
 みんなと同じものを持っていない。買ってもらえない。持っているものはダサい。それが自分の、学校でのカーストなんだ…自分には価値がないんだと思いました。
 ただ、お裁縫自体は得意でした。母はお金がない中、子供たちのクリスマスプレゼントは手作りの巾着袋に、なんとか用意してくれた雑貨を詰めて、枕元に置いてくれていた人です。
 そんな手先の器用な母に影響されて、幼い頃からフェルトのぬいぐるみを作ったりしていたので、お裁縫はむしろ得意。先生には褒められたし、作ったものも細かく丁寧で綺麗だと評価されました。
 けれど、私が本当に欲しかったのは「作品を褒められること」ではなく、「みんなと同じものを持てること」だったのです。

 ある日、N子ちゃんが私に言いました。

「なんで春芽ちゃんは、女の子らしいものを持ってないの?買ってもらえばいいのに」

 親にはとても言えません。
 普段からも、何かを買ってとねだることは厳禁だと感じていました。
 私の給食費や修学旅行費用で夜通し喧嘩するような家庭だったからです。「なんだって使えればいいでしょ」
 きっと、そう言われる。
 それが怖かったし、お前には新品をわざわざ与えないと言われて、がっかりしたくなかったのです。
 だから、「私もみんなと同じ新品が欲しい」とは言えませんでした。

 さらには親に遠慮して「お下がりでいいよ」と言うと、それはそれで機嫌を損ねてしまい
 「本当にあんたは可愛くない!子供らしくなくてほんと最悪!」
そんな言葉を、母から投げつけられてしまいました。

 N子ちゃんの持ち物を羨ましいと思う自分がみじめで、辛かった。
 その辛さをごまかすため、「私は可愛いものが好きじゃないから、持たないんだよ」と装うようになりました。

 服はいとこのお兄ちゃんのお下がりばかり。
 でも、それすらも「私はボーイッシュだから」と言い訳しました。

 こうして私は、少しずつ「可愛いものとは無縁の存在」になっていったのです。望んだわけではないのに、自分から、可愛いものとの間に距離をどんどん置いていきました。

 引き続き、親はことあるごとに「あんたは可愛くないわね」と言い、小学校の担任教師は「もう少し鼻が高ければね」と、私の鼻をつまみながら笑いました。
 隣の席の男子は、私を指差して「なんでお前のアゴ、そんなにアゴ勇なの?」と大笑いしました。
 私は、生まれつき噛み合わせが悪く、いわゆる「受け口」なのです。
 横顔が変、アゴが出てる、それは幼い頃から自分でも嫌というほどわかっていました。
 ある時、転んでアゴを打ち、腫れ上がってしまいました。
 周囲は「大丈夫?」「痛いよね?」などのなぐさめも言いません。
 おそらく、私のコンプレックスであることに、子供心に無言で配慮したのでしょう。余計なことは何も言わない、そんな平成の小学生たちです。

 可愛さからの距離はもう一つ…背丈だけは、クラスで一番高かった。
 小学6年生で166cm。男の子より頭ひとつ大きい状態です。
「モデルみたいでいいね」と言われたことは、一度もありませんでした。手足が長いわけではなく、単に体格がいいだけで、全体に大きいだけなのです。

「でかい」
「ゴツい」
「男みたい」

 心の中で「私は『可愛い』とは無縁なんだ」と繰り返すようになりました。
 「可愛い」「可憐」—— そんな言葉は、私とは別の世界のもの。
 10歳になる頃には、それを強く感じるようになっていました。

「可愛い」と言われない自分を、強さで隠した日々

私は「可愛い」と言われないことを誤魔化し、舐められないために、ゴシックファッションとゴシックメイクにのめり込みました。

 黒い服、重厚なシルバーアクセサリー、大胆なバックルがついたブーツ。
 メイクは真っ黒のアイシャドウ、髪型はワンレングスの真っ黒なロングヘア。
 ヨーロッパのゴシック系やサイバーパンクなどのクラブファッションを意識して服を取り寄せ購入していました。
 主には「Emo(エモ)」と言われているファッションですが、私のいでたちはまるでデスメタルのバンドマンのようでした。

「黒は、すべてを隠してくれる。」

 そう信じていました。

 周囲は遠巻きに私を眺め、「個性的でかっこいいね」と口では言っていましたが、その眼差しの奥には冷笑が滲んでいるのを感じていました。

 「かっこいいね」と言われても、心の中では気づいていたのです。
 私が本当に望んでいるのは、こんな見た目でも、人からの反応でもないのだと。

 それを口にすることも、受け入れることもできないまま、このまま一生を過ごしてしまうのかもしれない——
 そんな諦めが、心の奥底にありました。

 幼い頃から、自分の感情に素直な行動を取ると、母にはブツブツと小言を言われました。
 「あんたって子は、ほんとに恥ずかしい」
 母の冷たい視線が、その言葉以上に強く胸に刺さりました。
 自分の感情は間違っている。求めたいものを求めてはいけない。人様の期待に応えること、親の機嫌を損ねないように生きることが正しいのだと、幼いながらに、そんな価値観が無意識のうちに積み上がっていきました。
 そして、その積み重なったストレスや親に対する怒りが、
「だったら、人が怖がるような存在になってやろう」
そんな発想へと変わっていったのかもしれません。

 本当に求めていたのは、私の見た目をどうこう言われない、そのままの私でいても安心できる家庭と、友達でした。
 穏やかで平和な世界を望んだだけなのに、なぜ私は、世界から冷笑とともに遠巻きにされるような見た目の人間になろうとしてしまったのでしょう。

 自分自身を、誰よりも自分が否定していました。
 もし、自分自身を強く信頼できていたなら、誰に馬鹿にされたって、力強く立っていられたのかもしれません。
 けれど、幼い頃の私に与えられていたのは、「親の期待に常に応えること」や「親が自慢できるような結果を出すこと」でした。
 「幼い私が幼いなりに、自由な感情で物事を求めること」は許されなかったのです。
 全身黒ずくめで、ゴツいシルバーを光らせて新宿を歩いていたとき、すれ違ったホスト風の男性が言いました。

「やべー、ピアス。おっかね〜」

 その言葉を聞いて、「やばい」「おっかない」と思われることが本望だったはずなのに、何も感じませんでした。
 それどころか、自分の無意識が、

「こんな自分を本当に求めているのか?」

と問いかけてくるのが分かりました。

 それでも、30代に入るくらいまで、黒ずくめの威嚇的な格好をやめられませんでした。
 きっと、あまりに無防備な自分の心を守るには、これしかアイデアがなかったのでしょう。
 求めていたのは「可愛い」と言われることそのものではなくて、私の在り方を他人に左右されなくてもいいのだという、「自分への許し」だったのかもしれません。

②に続きます


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