国民民主がんばれ!『103万円の壁』と『マスメディア』崩壊の始まり feat.兵庫県知事選
兵庫県知事選で斎藤前知事が再選しました。兵庫県政やら県知事やらは正直私の関心外でしたので、斎藤氏の「パワハラ問題?」の詳細は知りません。しかし、連日マスメディアが彼を暴力的なまでに叩き続け、完膚なきまでに「人格否定」され、それでも知事選に立候補した彼の姿に異様なものを感じていました。そして再選。ただただ驚きです。
繰り返しになりますが、兵庫県には縁もゆかりも無い私ですので、ことの顛末の詳細を知りたいとは思いません。しかし、マスメディアに否定され続けた人物が、知事選に勝利するとは一体どういうことか?という驚きはあります。
詳細を知らなくとも、明らかに言えることは、マスメディアの連日の報道が「フェイクニュース」と見なされたことです。
この点において、兵庫県に興味を持たないこの私にも、論じる権利はあると思います(笑)。何故なら、私自身、マスメディアのいかがわしさを日々感じ続けている一人だからです。
正義の味方気取りのマスメディア
実は、私は最近、国民民主党を応援しております。その理由は、自民党総裁選で高市早苗氏を応援した理由と同じです。30年にも及んだデフレから、この国をヘルシーでマイルドなインフレ経済(=持続可能な経済成長軌道)に誘導するには国民民主や高市氏が主張する高圧経済が不可欠だと考えているからです。
前出の斎藤氏の問題については詳しくありませんが、国民民主党の玉木代表も不倫問題やら政策財源云々でマスメディアに叩かれている点は共通しています。
もちろん、不倫は褒められることではありませんが、不特定の女性との不倫を定期的に重ねる芸能人も存在するようです。そんな話に「ドン引き」を避けられない私も、玉木氏が犯した過ちは理解の範囲内です。世の中には魅力的な女性が沢山いますしね(笑)。
玉木氏の過ちより、はるかに私をドン引きさせるのは、玉木氏の過ちを執拗なまでに、鬼の首取ったがごとく責め立てるマスメディアの姿です。しかも判で押したように、どの放送局も同じように伝え、玉木氏の不倫を責め立てます。
米国で有名なニュース放送局としてCNNとFox Newsがありますが、この2局は、同じ出来事を、独自の視点で伝えるようです。日本の地上波はチャンネル変えてもどこも同じことを延々と同じように伝えています。まるで互いにお互いのモノまね芸を披露しているようです。
ところで、他人の失敗を責め立てることで「正義の味方」になった気分なんですかね(笑)? 私の眼には、「正義の味方」どころか、下品な野次馬にしか見えません。全く同じ顔をした野次馬が全く同じ発言を繰り返すさまは不気味ですらあります。
マスメディアの執着性・偏向性
私が感じている、また多くの方が感じているだろうマスメディアへの違和感をまとめます。
まず、マスメディアは、視聴者の多くをうんざりさせる「執着性」を持っています。同じ話を何度も何度も、1週間でも1ヶ月でも1年でも延々と繰り返します。
また、「多様な視点から対象を捉える」のなら、視聴者としても新たな気付きが得られて良いのですが、マスメディアの報道は驚くほど「偏向的」です。
「偏向」と言う言葉は色んな意味を持ち、誤解を招きやすいかもしれませんが、ここで言う「偏向性」とは複数の独立したメディアであっても、独自の視点で対象を捉えることなく、異様なまでに統一的に、同じ視点からしか捉えないことを指します。
独立したメディアなのだから、独自の視点があるはずなのですが、どういうわけか、北朝鮮軍のようにピッタリ足並みを揃えます。
マスメディアの執着性
マスメディアが、「執着性」を発揮するのは、特にゴールが曖昧な問題を話題にするときと思われます。例えば不倫問題だったり、いわゆる裏金問題だったりです。
刑事問題として、法廷に持ち込まれるような類の問題であれば、マスメディアが裁く対象ではないのですが、そういうレベルにない問題の場合、マスメディアはスッポンのように対象に噛みつき、決して放しません。視聴者の大半が飽き飽きしてても、決して追求の手を止めません。
何でかなー、と考えて見ると、割と簡単に理由が見えてきます。マスメディアにとって、「話題」が途切れると、それこそ死活問題です。
「話題」がある限り、新聞・雑誌はその紙面を埋める写真やテキストに困ることはありません。ニュースキャスターが険しい表情で語るネタにも困ることはありません。
一方、「話題」が無くなったらエラいことです。新聞・雑誌の紙面は白紙になりますし、ニュースキャスターも「え~、今日は特に何もないですぅ~。」と言うしかありませんから(笑)。
日本と言う国は見かけ上、平和ですので「話題」は貴重です。結果として、寝ても覚めても「政治とカネ問題」だったり「不倫問題」をやってます。
そう考えると「哀れな仕事」と一瞬同情してしまいますが、「話題」にされる側は大変です。
例えば、玉木氏本人は公人であり、自業自得とも言えますが、報道の対象になるのは、玉木氏本人に留まらず、玉木氏の家族だったり、お相手だったりもするわけです。
彼ら・彼女らの心痛を想うと、本当につらいですよね。どうか乗り越えていってほしいです。まさかの事態が起きないよう心から祈っています。
ターゲットになる人の立場に立つと、本当にひどい商売だと思います。「マスゴミ」と言う不名誉な呼称が付くのもやむを得ないですよね。
せめて「俺は悪いやつを懲らしめる正義の味方」だなんて12歳の少年みたいな感覚ではなく、「書かれる側は傷つくんだろうなー」と一瞬でも感じて欲しいですね。そういう想いを片隅に抱きながら書く記事ならずいぶん、記事の品格が増すのではないでしょうか。
マスメディアの偏向性
次にマスメディアの困ったもう一つの特性である「偏向性」です。もしかしたらこの問題は日本のメディア固有の問題なのでは?と感じています。
今話題の国民民主党の「103万円の壁」見直し提案ですが、これも各メディアは判で押したように「7.6兆円税収減を問題視」する視点で報じています。裏を返せば「7.6兆円の減税」であり、市民の家計を助ける喜ばしい話なのですが、その市民の一人でもあるはずのニュースキャスターが、
玉木さん!
7.6兆円もの税収減をどうするんですか!
財源は考えてないんですか??
あなたッ!それでも政党党首と言えるんですかッ!
と喚き散らす姿は異様ですよね?何で役所の税務担当でもないニュースキャスターやらコメンテーターやらが口を揃えて「税収減」の視点でこの問題を捉えるのでしょう?
普通は「家計に優しい減税策を提案してくれてありがとう。応援します!」じゃないですか?自分を何様だと思ってるんですかね?
こう言うマスメディアの意味不明さが、マスメディアへの信頼を損ねているのでしょう。複数の利害関係者が存在するのに、マスメディアと言う本来、公平・中立であることが期待される存在が、特定の利益ばかりを代弁してたら、「怪しい!」「背後に何があるの?」「真実を伝えていない!」と疑われても仕方ありませんよね。
マスメディアは危機感を持って自己変革し、信頼回復を目指さない限り、事業存続が危うくなりますね。兵庫県知事選はその警鐘を鳴らしています。
マスメディアが相も変わらず「SNSが拡散するフェイクニュースに翻弄される日本」とか、他者を悪者と決めつけるようですと、もう間違いなく終了ですね。
マスメディアが伝えない『103万円の壁』財源論
上記のようにマスメディアは、人を傷つけることに無頓着だったり、あまりに偏っていたりで好感度、信頼性を著しく失っています。
そんな嫌われ者のマスメディアが嫌われるもう一つの理由があります。ネット経由で提供されるコンテンツだったり、(東京MXのような)ローカルテレビ局のコンテンツには優れたものが少なくないことに多くの人が気づいており、マスメディアの提供コンテンツに物足りなさを感じているのです。
その一例を紹介させてください。
私の元々の専門は工学で、経済については社会人になって以降の独学です。もちろん高校時代に「政治・経済」の勉強もしてましたし、大学入試の1次試験で「政治・経済」を選択しましたのでゼロからの独学ではありませんが、自然科学系を得意にしてきた私には社会科学である「経済」はやや学びづらい分野です。
そんな私の「経済」学習を大いに助けてくれるものの一つが、youtubeやマイナー放送局、等経由で提供される経済専門家による講義だったり解説だったりです。
多くの経済専門家(学者やアナリスト)がそんなコンテンツを提供しています。もちろん、中には分かりづらい(=納得しがたい)ものも存在しますが、サクッとスルーして、分り易く解説いただける専門家先生のコンテンツを拝見させていただいています。
「分かりにくさ」の原因の一つは「ウソが紛れ込んでる」ことにあると思ってますので、分り易いコンテンツや専門家しか信用していません。
中でも感心させられるのが、永濱利廣氏(第一生命経済研究所 首席エコノミスト)です。データを交えてサクッと分かりやすく経済を語ってくれます。微笑みを浮かべながら楽し気に話す姿は、観る側としてもリラックスして、楽しく学習できます。
ちょうどタイムリーに[永濱利廣氏『103万円の壁』財源を考える]というコンテンツがありますので共有します。
『103万円の壁』撤廃政策の財源について、長濱氏は下記のように述べてます。
『103万円の壁』撤廃政策はそもそも「インフレで取り過ぎた税収を一部還元する」ことを目的としているのだから、「税収減の穴埋め」などしたら、本末転倒で、目的に合致しない。
玉木代表の説明より分かりやすいかもしれませんね。玉木氏は他人の神経を逆なでしないよう配慮しているせいか、長濱氏ほどシンプルな説明はしていないようです。長濱氏の説明は、本質をズバッと捉え、分り易さが抜きんでています。
上の動画では壁撤廃財源論に加え、財政健全度の指標の変遷、インフレによる税収増効果、減税による経済成長促進効果、についても分かりやすく解説しています。
これらの説明を聞くと、マスメディア経由の「常識」が大転換します。
◇「減税は税収減をもたらす悪」
⇒「適度な減税は経済成長を促す」
◇「インフレは悪」
⇒「適度なインフレはむしろ必要(デフレは最悪)」
◇「減税大好き米国人は変態」
⇒「増税大好き日本人は超ド変態」
永濱利廣氏はいつも分かりやすく、かつ軽快に経済を解説してくれます。ところが、何故かメジャーな地上波への出演はあまりないようです。私が初めて長濱氏を見たのは東京のローカルテレビ局「TOKYO MX」の情報番組でした。
その後、youtubeの経済系番組で頻繁に長濱氏を見かけるようになりました。今や引っ張りだこ状態のようです。
経済の考え方は自民党の高市早苗氏、国民民主党の考え方に共通しているようです。不思議なことにマスメディアではあまり触れられない考え方のようですが、ネット上では近年特に頻繁に遭遇する考え方です。
長濱氏の説明から解釈すると、
◇ 「日本の経済の常識」は20年前のスタンダード
とのことですので、マスメディアの世界はまだ20年前のスタンダードから脱却していないということなのでしょう。
このようなギャップの存在もマスメディアに対する一般市民の不信感につながっているものと思われます。
ついつい長くなってしまいましたので、
この辺りで今回の記事は終わりにします。
補足:
◇ イラストはDALL-E(chat-GPT)を利用し作成しています。