この景色
歩んだことのあるこの道を
もういちど歩く
はじめから
一歩ずつ 一歩ずつ
はきなれたくつは
あの丘にそっと置いて
素足になって
一歩ずつ 一歩ずつ
流れる風のささやきも
足もとに揺れる花の色も
まるで
はじめてふれるもののよう
とおった道のはずなのに
そっと そぉっと
前へ 前へ
なにひとつ変わらないことは
自分の足で
歩いているということ
ここからはじまる
この景色
2024.9.16(ガラスペン、パステル) hoho
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