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わたしが泡になる時は
たとえ声をなくしても
ここにいたいと思うのは
あなたがここに
いてくれるから
少し痛むこの足で
同じ時を歩いてみたい
たとえこの声が
水のように透明で
さらさらと見えないものであったとしても
心の中に広がる色が
映し出せればそれでいい
私が泡になる時が
いつか来るとするならば
それはあなたが消える時
私の心の中から消える時
声にならないこの色が
心に映らなくなった時
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「やわらかなひかり」
2024.9.28 (デジタル) hoho
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こちらは「人魚姫」に着想を得て創作いたしました。
人魚姫(にんぎょひめ、Den lille Havfrue)は、ハンス・クリスチャン・アンデルセンによる1837年のデンマークのおとぎ話である。