精霊の森
ふと、早春の森に来た。
小鳥たちが奏でる求愛の歌が響いている。
人の気配はなく、木々や野花が支配する世界。
朽木のベンチに寝転んで五感の全てで地球を感じると、
精霊の守り人になった気分。全身に気が満ちてくる。
僕は今、あの主人公のように、
明日を切り開く強さとしなやかさを手に入れた気がする。
この作品は、小説家ほしおさなえさんの門下生を中心にした140文字小説サークル‘lotto140‘が発行している同人誌「はまぐりの夢 vol.4」に寄稿させていただいた4つの作品のうちの1つです。(テーマ:タイトル ※実在する書籍のタイトルを文中に含む)
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