生まれたての夏
私の日から夏は始まるのだ!
そう高らかに謳うように
西瓜の子が産声を上げた
宵の時雨にほどよく湿った
萱敷きの畝の隅っこで
指先ほどの楕円の尻尾に
雌花の名残をそのままに
うっすらと縦縞を浮かべた果実は
日毎夜毎にくっきりと
このひと夏を刻み込ながら
甘く瑞々しく激しく膨張するのだ
さあ、諸君!
私の日から始まった今年の夏を
ともに楽しもうではないか!
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小牧さんのこちらの企画に初めて参加してみました。
不器用なので、企画モノはあまり得意ではないのですが、周りの皆さんが楽しいそうに参加しているので、釣られてみました。
夏ですしねw。
(追記)小牧さん、素敵な企画ありがとうございます。