シン・葛づる細工
グーグル先生に教わった編み方で
取手のついた大きな籠を作ろうと
気合いを入れた葛づる細工の日
河原の土手から引き摺り出して
たっぷりと冬陽に干した葛づるを
風呂の残り湯に一晩浸したら
半分に裂いて材料を整える
縦横の軸の両端を同心方形に固定して
6本の芯を放射状に渡したら
間違わぬよう歪まぬようにと慎重に
ひと目ひと目と編み込んでいく
思いの外の重労働に汗をかきながら
出来上がってくる大ぶりな葛の籠に
思わず微笑が漏れてくる
さて何を入れて運ぼうかと
吾畠の春野菜を想う
陽だまりの窓辺