狙われた縞模様

それは、収穫適期まであと数日に迫っていた。

苗を植えてから2ヶ月半、小さな実をつけてから1ヶ月余

場所も時間もかかるけど、夏一番に収穫が楽しみな君。

日ごとに縞模様がくっきりと浮かんできて

叩けばコンコンと水分たっぷりの音を響かせて

あともう少しと楽しみにしていたのに。

ああ、それなのに、それなのに。

無常にも、それは空中からの刺客に襲われて

外壁を破られ、ぱっくりと傷口を開いていた。

油断したわたしも悪いけど、

他にもたくさん食べるものがあるだろうに

よりによってそれを選ぶとは

あやつも見る目があるもんだ。

まぁ、しかし。

なんでも独り占めはよくないからね。

彼にも少しお裾分けができたということで。

収穫の時を知らせてくれたことに感謝しよう。

酷暑が続く真夏の日

完熟の美味しいスイカをいただきました。

ありがたし、ありがたし。