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熊本地震より前にリリースしていた「今ここ。」アプリ

今日は、僕のシビックテックの活動において、欠かせない「今ここ。」アプリについて、ご紹介します。

https://linkevery2s.github.io/iamherenow/


シビックテックにおいて一番初めに開発したアプリケーション

僕のシビックテックの活動は、2015年にスタートしました。

その活動の中で、一番初めに開発したのが「今ここ。」アプリです。

元々は、自分の居場所を家族や友人と共有する安否確認のためのアプリケーションという構想でした!

自分の居場所を誰かと共有したい

自分の居場所を誰かに伝えたい時は、ありませんか?

例えば、友人との待ち合わせや事件・事故発生現場や、災害時の安否確認など、いろんな状況があると思います。

そんな時、皆さんはどのようにしますか?

通常の地図アプリ

通常の地図アプリだと、共有ボタンを押して、地図を共有するアプリを選択し、送信するという手順を順番に取る必要があります。

普段、地図アプリに使い慣れている方は簡単な操作だと思いますが、3タップ〜4タップかかる操作なので、焦っている時などは、手間取ると思います。

2015年当初は、LINEをはじめとするSNSがかなり普及していた。

「地図アプリとSNSの連携をスムーズにしたアプリケーションがあると便利になるのでは?」

という発想から開発に入りました。


1タップで!

アプリ開発において、知りたい情報を知るために操作するタップ数は、3タップ以内が原則と言われています。

当然といえば当然ですよね。自分の欲しい情報を得るために、5〜6タップとか、かかっていると、面倒だなと誰しもが感じると思います。

僕の開発した「今ここ。」アプリは1タップで実現しました!


基本的な使い方

中心位置カーソルを自分が今、いる場所に合わせます。

リンクボタンを押すと、URLが表示されるので、コピペすることで共有できます。

各SNS共有ボタンを押すと、SNSアプリに遷移し、送信することができます。

送られた相手からは、URLを開くと、居場所がマーカーの点滅で分かるようになっています。


Facebookに投稿してみたら…

「せっかくアプリをリリースしたし、皆に使って欲しいな!」

「試しにFacebookに投稿してみるか!」

軽い気持ちでした。ところが、皆、反応してくれて、いいねやシェア数が、50以上は超えていたと思います。

「こうやって世界に、影響させることが出来るんだ!」

自分にとって、プラスのエネルギーをもらえました。

熊本地震の時

このアプリをしたのは、2015年9月です。熊本地震は2016年4月に起きました。

「よしっ!皆さんにご利用いただこう!」

満を持して、SNSで一生懸命に発信していました。

ところが…

当時の私の発信は、いいねが1つくらいしかつかずに、必要な方々に届けることができませんでした。

「せっかくアプリを開発しても、使ってもらえなくては意味がない」

「どうしたら、アプリを広められるんだろう?」

シビックテックの活動を始めたばかり、自分に足りないことを自問自答していました。

進化させていく!

「少しでも、ご利用いただけるように、より良いアプリに進化させていこう!」

そう思い、着実にバージョンアップを重ねていきました。

2023年現在、バージョン8を公開しています。

「やるなら本気で!!!」

僕のシビックテックの活動が、ここでスイッチが入ることとなり、防災INSIGHT開発に繋がっていくこととなります。

ついに「その時」が…

定期的にアプリのバージョンアップなどの情報を発信していました。

「どうしたら人々に届く投稿になるのかな?」

「ストーリーを加えてみよう!」

「客観的事実も大事だけど、主観的な思いを込めても良いのでは?」

まさに、悪戦苦闘していました。

そんな中、ふと思い立ち、僕は次の投稿をしました。

安否確認、集合方法について

災害用伝言ダイヤル171
地図アプリ
SNS、メール

災害時に「使える」方法ならどんなやり方でも良いと思う。ただ、1つでは心許ないので複数の手段を知っておくべきです。 「今、ここにいるよ。」は地図とSNSの連携を意識して開発しました。

当時の僕のSNSでの投稿

この投稿で、初めて100いいね以上が着きました。

アプリを公開して6年が経過した時のことです。

自分にとって、大切な投稿の1つなので、今も大事に保管しています。


アプリコンテストに応募

なかなか、このアプリが出場できそうなアプリコンテストがなかったのですが、ヒーローズ・リーグを見つけまして、昨年、応募しました。

おかげさまで、OpenStreetMap賞を受賞させていただきました。

ヒーローズ・リーグ2023

何よりも嬉しかったのは受賞理由です。

OpenStreetMapコミュニティも東日本大震災から活発になりました。マッパーたちの伝えたい気持ちが理由かと思います。受賞理由としては、「今ここ。」の背景地図にOpenStreetMapを活用されていることもありますが、それ以上に根底にある考えに共感したためです。今後のご活躍に期待しています。

ProtoPedia

僕のアプリに対する「思い」を汲み取っていただいて、選定していただけたことに、本当にありがたい気持ちでいっぱいでした。

僕の地図をベースにしたアプリでは、OpenStreetMapをよく使っています。今後、OpenStreetMap関連のコミュニティでも参加させていただけたら、と思っています。

今後も、もっと多くの方々にご利用いただけるように、情報発信やコンテストに応募していきたいと思っています。

最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。

参考までに、YouTubeでもアプリ紹介動画を公開しています。こちらもご覧いただけると幸いです。

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