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アドラーの「個人心理学」とは?【孤独をめぐる冒険vol2】

孤独について、
触れてゆくのに、
まず手にした本は、
斎藤孝著『孤独を生きる』。

信頼できる著者であることと、
入門編としては適切だと思った。

本書で、まずこんな文に出合う。

「SNSでいろいろな人はいるけど、
深く付き合っている人はいない。孤独だ」

この場合の孤独は、本当に孤独なのか。
これは、孤独ではなく孤独感なのでは?
と著者はいい、2つを以下のように定義する。

孤独はひとりきりの状態。
孤独感はひとりのときの気分。

そう定義すると、いま問題視されている
孤独の多くが孤独に悩んでいるわけはなく、
忍び寄る「孤独感」にさいなまれている、と。

たしかに私が心配しているのは
孤独ではなく、孤独感なのだろう。

そして「孤独感」という言葉とともに、
「忍び寄る」というところにも比重はある気がする。

ただ、本書は60代をターゲットに絞った本ではなく、
すべての年代の孤独に向けた本なので、
私が求めるものとは違ったが、
オーストラリアの心理学者
アドラーの「個人心理学」について
書かれていて、これは今後、
役立ちそうだと思うので、
記載しておく。

「共同体感覚」というものだ。

アドラーはこれが育成されると、
人々はすべての困難から解放される、という。

まさに打ち出の小槌だ。

「共同体感覚」は3つにより構成される。

1.周囲の人は私を援助してくれる
2.私は周囲の人に貢献できる。
3.(1と2の結果として)私は共同体に居場所がある。

つまり、共同体に所属する仲間の間に、
お互いを尊重し、信頼し、ともに力を
あわせて取り組む関係が熟成されていると、
自分は仲間の一員であると実感できる、と。

つまり孤独ではない、ということだ。

ここで大事なのは、1は他者しだいなので、
2にフォーカスすることである。

ただ、一つ問題があった。重要な問題だ。

共同体がないのである。

会社を離れた今、
会社のような、
組織のような、
共同体がないのである。
そこが問題だ、ということがよくよくわかった。

*週1、2回ペースで書いてゆきますので、よろしくお願いします。またnote初心者なので、作法等はわかっておりませんので、いましばらくは容赦ください。


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