ハロウィンハロウィンハロウィン

先週から公開してる「ハロウィンKILLS」を観た。

今朝この作品のホームページ見て初めて知ったけど、これ最初から三部作構想で企画が進められていたそう。知らなかった。
前作面白かったからなあ。「アベンジャーズ エンドゲーム」を観た数日後くらいに観たけど普通に見劣りせず面白かったからすごいと思った。

今回は物語の内容や繰り返し提示されるアクションから見て、「侵入」というのがテーマとしてあるように感じられた。前作なら「召喚」とか「復活」だろうか。
アヴァンタイトルがブギーマンことマイケルマイヤーズのお家訪問から始まるのがわかりやすく象徴的だ。
マイケルの武器が主に包丁などの、外部から内部に向かって突き刺さるものであったり、テクテク歩いて人の家にぬるっと入り込んでくるように、ブギーマンの怖さの本質は物理的ないし精神的な「侵入」であるということが提示される。
そして今回の「侵入」というテーマは同時にマイケルの内面へのそれも意味している。
なんで彼がひたすら静かに殺人を繰り返すのか。セリフでの説明はないが、他の家庭の父親的な人間をやたら執拗に刺して殺していたり、恋人同士の人たちは丁寧に死体をより合わせていたり…
復讐か、ただ単に楽しんでるのか、それとも彼はこの世界に絶望しきってるが故にある種の「救済」として殺人を繰り返しているのか。そんな面も描かれる。
自室の窓ガラスから「外の景色」をじっと見つめている姿も、悲哀があって、「素敵やん」という感じ。

あと今回は、最高のババアことローリーが前作で怪我してるので、代わりにいろんな人間が出てきてちょっと群像劇っぽい展開もある。現代の視点を含んだアメリカ論が盛り込んであったり。まあ、すぐ終わるのだけど。

ちなみに今回の三部作通してこの血祭りの一晩の出来事を描くものになるらしい。まあ、2時間×3で6時間だからほんとに一晩って感じか。
ていうか、マイケルからしたらこんな忙しい夜もないように思われる。殴られて燃やされて銃弾ぶち込まれて罵詈雑言の嵐に塗れて。メンタルが鬼。フィジカル的にも鬼か。
そんで、まあ、やっぱりババアに大暴れしてもらいたいなあ、40年も精神病みながらも鍛え上げてきて強くなったんだから。ということで皆さん劇場に行ってお金落としてきて、ラスト3作目作ってもらおう。じゃないとババアがかわいそうだから。
そういや、今作の予告編を初めて見た時が一番気の毒な気持ちになったの思い出した。「燃えたままにしといてや〜!」って。笑ったけれど。

こんな文章書いたけど、78年のオリジナルは1秒も見てない。どっかで見るね。

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