果物とお芋を干してみた
実家の父と電話で話をしていたときの話。父は毎年2回かぼちゃを育てている。しかも、高齢にもかかわらず、かなり大量に作っている。昨年までは1t以上作っていたが、疲れるので半量に減らしたとのこと。奄美大島は暖かいので、1月にも収穫できる。今年のかぼちゃは途中までは出来がよかったらしいが収穫前に雨が続いてしまい、3分の1くらいは地面についていたところにカビが生えてしまい売り物にはならないと残念そうに話していた。
売り物にせず食べる分には美味しく食べられるらしいので、実家で食べたり、人にあげたりしているけれど、大量にありすぎて廃棄することになりそうだと。
そんな話を聞いていて、なんだか切なくなってきた。父は野菜が育てている時の話をいつもうれしそうにしている。まるで我が子が成長するのを見守っているように。そんな父が丹精こめて育てたカボチャを1個も無駄にしたくない、でも遠く離れて暮らす私には何もしてあげられない。
カボチャを無駄にせず、保存する方法はないんだろうか?蒸してつぶしてかぼちゃペーストを冷凍保存するとか、、、。なんてぼんやり考えていた。こうやって昔の人は、保存食を考えてきたんだろうなぁ。干し柿とか干し芋とか。魚の干物とか。
なんか気分がすっきりせず、なんにもできないけれど何か役に立つこともあるかもしれないから、とりあえず、いろんなものを天日干しにして試してみよう。と、家にあった、さつまいも、リンゴ、みかんをスライスして3日間干してみた。
右上のさつまいもは、輪切りに切った後レンジでチンしてやわらかくしてから干した。干し芋みたいにしっとりねっとりにはならなかった。後で調べてわかったことだけど、干し芋用のさつまいもじゃないし、切り方も違っていた。切ってレンジじゃなく丸ごとのさつまいもを柔らかく蒸してから切るらしい。でも食べられなくはない。弾力が強いけれど、かめばかむほど甘い味がして悪くはない。みかんは果肉のところがまだ少し柔らかいけれど、思ったよりきれいに乾燥した。皮が苦いけれど、果肉は味が濃くて美味しい。りんごは、一番美味しい。ヨーグルトに合いそう。ダイエット中の私にはいいおやつになる。
結局、奄美の父の役に立つことは何一つできていないけれど、ドライフルーツを作ったら、少しだけ前に進めた気がして少し心が晴れた。今度は柔らかく蒸したカボチャでも干してみよう。
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