やってもいいし、やらなくてもいい。
人はみんな自分に厳しい。もっと仕事できる人にならなきゃ、もっと人とうまく話せるようにならなきゃ、もっとシャキッとしなきゃ、もっと、もっと。本当にそうやって自分に厳しく頑張った先にあるものがなんなのか、私の場合はあんまりいいものではなかった。
なんなら今もそうして考えることが度々あるし、それに苦しめられることも多々。自分に厳しくできて、そこから得られるものも確かに多くある。自分の中での限界突破。新しいスキルを身に付けられたり、とても良い成績を残せたり、周りからいい評価を頂けたり、それを乗り越えたことで自分の自信がついたり。でも私はそれ以上に、苦しさが残った。上を目指すあまり、去っている自分を全否定し始めたり、自分にそう在ることを望むので、他人にも同じことを押し付けるようになったり、そう在ることがかっこいいことだと思ってるので、大体人の前でカッコつけるようになって仮面を被り始めて息苦しくなる。
そしてまたその逆もある。自分に厳しくなくしようと思うと、次は厳しくしてしまう自分を責める。厳しくしてる人を見ると、そんなに厳しくしなくていいのにって批判し始める。本当は今頑張りたいって時でさえ頑張らなくていいよって自分を甘やかす。人間って矛盾でできた生き物なんだなあ。
だからね、どっちでもいいんだよ。今「そのまま」でいい。今「自分に厳しく頑張りたい」のであれば、全然頑張っていい。そして今「何かを目指すのではなく今を生きたい」のであれば全然頑張らなくてもいい。もちろん、頑張りたくないのに頑張ったり、頑張りたいのに頑張ってなかったりするのは違うとは思うけど、自分が今の状態を望むのであれば、それが一番いい。
そして、それは自分にしか分からないし、人と同じく進むものでもない。だからやったっていいし、やらなくたっていいんだよ。