地方議員向け勉強会#3 死別家庭への支援
今日は、ひとり親家庭支援のための地方議員ネットワークの第三回勉強会。「死別家庭の支援について」インターン生も含め、46名のご参加をいただきました。
ご主人を急に事故で亡くされ、三人のお子さんを抱えていらっしゃる大原 康子 さんは、ひとり親の研究者でもありますが、今まで自分の家庭ことを振り返ったり、話すことがなかったと仰り、時折涙を浮かべながら、繊細で、苦しく大切な想いを共有いただきました。
・悲しむ時間もないほど、追われる。
・子ども関係もふくめ、行政への手続き、どこまで連絡をしたらよいかわからない。
・働かなければならないのに、預け先が見つかりにくい困難さ
・行政窓口ごとに死別したことを口頭で説明したり、書かなければならない心の負担
・バタバタした時期を経て、2~3か月後、どんと心情的な落ち込みが来た。
・残された保護者がプライバシーを公にさらされることによる精神的な負担が大きい。
・親によって左右されるのではなく、こどもの幸せの権利として、ひとり親家庭の支援をしてほしい
・死別家庭では、経済的困窮は遺族年金や保険、就労していた環境により、差がある。
・メンタルが表にだせない文化である日本の特徴
・こどものケアの必要性
・こどもの前で泣けない
・長くいつまでも胸に残ったままである
・死別と離別、それぞれに異なる偏見
予期せず、大切な家族を失い、喪失感も自覚できないほど、目の前の現実に立ち向かわなければならない、離別家庭とは、全く異なる苦しさ、困難さ。
そして離別家庭と似かよっている苦しさもありました。
日比美咲さんからは、市議だったご主人の白血病による闘病と他界を期に、遺志を継ぎ、市議になられ、進めた骨髄ドナーバンクの取り組みについて、骨髄バンクの現状や登録数を増やさなければいけない状況などについてご説明いただきました。提供者・事業所向けのドナー休暇制度が以前より導入自治体がかなり増加していて、日比さん自身もびっくりされていました。また、名古屋市では、プロスポーツがひとり親家庭向けに親子スポーツ教室を開催されているとのこと。またご自身の、胸のうちについても語ってくださいました。
ゆざまさこ昭島市議からは、同行支援の経験から、行政手続きの課題や心理的な配慮をつたえくれ、遺族年金が受給できるのは、110日後であることなども教わりました。さらに同行支援を経験した参加者区議からは、雇用保険の育児休業と、健康保険の傷病休業は、同時に受給できるのに、周知されておらず、苦慮された話が。早く手続きをしないと支援が得られないため、円滑な手続きスキームが必要なことから、私からは、ワンストップ窓口おくやみコーナーについて、ご説明しました。
ひとり親家庭支援のための地方議員ネットワーク には、死別家庭の議員もいます。それぞれの経験から寄り添い支援を進めていきたいと思う勉強会でした。