ユーザー体験とビジネスのバランスを取る重要性と難しさ
仕事を進める上で、どのようなビジネスモデルであっても、提供する価値を享受してもらうユーザー体験と、収益を上げるビジネス戦略とのバランスを取ることは、最も重要な要素の一つです。
プロジェクトやプロダクトを管理する際に、この二つの要素をバランス良く両立させることは重要な要素であると考え、記事にしました。
最初に「許容できるもの」「許容できないもの」を明確にする
進行中に両者のバランスを取るために、初期段階で決定しておくべきことは、ビジネスとユーザー体験の二つの観点から「許容できるもの」と「許容できないもの」を明確にすることです。
「許容できるもの」と「許容できないもの」を詳細に出す必要はありませんが、各観点から「許容できないもの」を明確にするだけでも十分です。
ユーザー体験を設計する際、ビジネスとしての収益ポイントまで含めたユーザーストーリやジャーニーを作成する
ユーザー体験の設計においては、ユーザーストーリーやジャーニーマップを作成することが一般的ですが、それらを作る際には収益ポイントをしっかりと組み込むことが重要です。
ビジネスの観点を取り入れたユーザーストーリーやジャーニーマップを作成することで、ユーザー体験の設計がビジネス要素を欠くという状況を避けることができます。
ビジネスモデルを設計する際、ユーザーはビジネスの収入のもとになる行動をする動機があるかを検討する
商品販売、体験の提供、スペースの提供など、収入を得るための多様なビジネスモデルが存在します。重要なのは、提供する価値がターゲットとするユーザーにとって魅力的で、利用したいと思わせる動機があるかどうかを考慮することです。
全体を統括する立場にあるならば、ビジネス視点とユーザー体験視点の両方を何度も行き来しながら検討し、それによってより優れた成果を生み出すことができると考えます。
もし、ビジネスモデルかユーザー体験のどちらかを担当する立場なら、自分の領域での仕事をする際に、視点をもう一つの方にずらしてみて、机上の空論になっていないか確認しましょう。
また、ある程度固まった段階で、各担当者で集まって認識合わせの議論をするのもおすすめです。
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