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【note1000フォロワー】1年半の運用を通じて感じたnoteの向き不向きや今後の可能性



(1)はじめに

noteで1,000人のフォロワーをいただきました。
これまでの経験を振り返りながら、「これからnoteを本格的に使ってみたい!」という方に向けて、私が感じたnoteの活用メリットや向き不向き、そして運用のコツなどをお伝えしたいと思います。

(2)noteのフォロワー獲得は時間がかかる

以前の記事でも解説しましたが、noteは他のSNSに比べて登録ユーザー数が少ないため、ある程度のフォロワーを獲得するには時間がかかります。
また、X(旧Twitter)などのようにバズりやすい仕組みがあまりないため、地道にコツコツとフォロワーを増やす必要があります。

(3)note1,000フォロワー達成まで

2023年4月頃から、主に起業や経営に関する内容を発信し、1,000フォロワー達成までに約1年6か月かかりました。

  • 投稿記事数:約80記事(平均、1ヶ月に3記事ペース

  • 直近月間PV数:5,000~10,000PV(投稿頻度を上げると1万~2万PV)

  • PVに占める「スキ」率:約8%

興味を持ったクリエイターをフォロー、フォローバックを受けた際も大半をフォローバックさせていただいております。

フォロワーを増やしたい方

過去の経験から、フォロー数とフォロワー数の比率が「100~150:100」くらいだと、クリエイターからのフォローバックが期待できる可能性が高いと言えます。
また、「フォローバック100%クリエイターのフォロー」や「フォロワーを増やすためのメンバーシップ参加」なども効果的です。
ただし、フォロワーの購入は禁止されており、noteは他のSNSよりも厳しく監視されていると思います。

note運営による「おすすめ記事」(過去選定)

過去に、「おすすめ記事」に選ばれた記事です。

「おすすめ記事」に選定されるアルゴリズムは分かりませんが、カテゴリごとにnote運営者の目にとまる記事かどうかがポイントだと思います。
すなわち、狙って「おすすめ記事」に選ばれることは困難と言えます。

また、過去に「おすすめ記事」に選ばれた際の、フォロワーの増加は数名程度でした。そのため、"バズ"らずとも地道に続けることが重要です。

(4)noteの(アクティブ)フォロワー数分布

noteの会員登録者数は約733万人(2023年11月時点)と公表されていますが、クリエイターごとのフォロワー数分布は以下の通りです(1,000人のフォロワープロフィールから推定)。

(アクティブ)フォロワー数分布

分析結果((アクティブ)フォロワー分布)

❶~99人→約30%
❷100人~499人→約40%
❸500人~999人→約10%
❹1,000人~2,999人→約15%
❺3,000人~→約5%

分析からの考察

❶~99人→約30%
このうち半数程度が、自身の記事の投稿はない"閲覧のみユーザー"です。
ただし、"閲覧のみ"といっても、noteでお気に入りのクリエイター記事を見ているアクティブ層は多いと思います。

❷100~499人→約40%(最も多い層)
数ヶ月運用し投稿を中断するケースが多いと思われ、"死の谷"と呼べます。

❸500~999人→約10%
意外と少ない印象でした。"死の谷"を乗り越えた層で、1,000人を目指して継続的に記事が更新される傾向があります。

❹1,000人~→約15%
"1,000人"というキリ番を達成。
1,000人を達成したクリエイターがnoteの目的を再確認する時期といえます。すなわち、2,000人、3,000人とその数を増やし、ある種の承認欲求を満たすのか、よりnote運用目的を明確にしバックエンドサービスへの導線を引くなどnote戦略を改めて考え直す時期と言えます。

❺3,000人~→約5%
noteでは"インフルエンサー"と言えますが、フォローバックを目的に増やした層も存在します。

(5)note運用に向いている人(他のSNSとの違い)

noteは他のSNSに比べ、クリエイターが等身大の自分を表現しやすい雰囲気があります。また、匿名ユーザーも多いですが、安心して創作活動に集中できるのがnoteの特徴です。

他のSNSでネガティブな情報や広告に疲れた方には、穏やかなコミュニケーションが可能なnoteが向いているでしょう。また、「目立つ」だけでなく「中身」を問われる時代の流れに合わせて、noteは時代に先んじたSNSと言えます。

更に、noteには次のようなメリットがあります。

  1. 炎上しづらい:運営もその方向を目指しており、プラットフォームでは落ち着いた雰囲気が保たれています。

  2. 誤解の少なさ:文字数に制限がないため、情報が伝わりやすく、誤解も生じにくいです。

  3. 修正の自由:例えばXでは投稿の修正が有料機能で1時間以内しかできませんが、noteはいつでも投稿内容を修正できます。

(6)noteの収益化

クリエイターにとってのnote収益化方法は、主に以下の3つです。

  1. 有料記事

  2. サブスクリプション(メンバーシップ)

  3. サポート機能(投げ銭)

「3.サポート機能(投げ銭)」は、以下をご参考にしてください。
記事の最後に、「クリエイターをサポート」機能を付加することで、クリエイターを応援するための投げ銭を頂くことができます。

ただし、この方法で多くのマネタイズをしている層は少ないと思います。
noteのサポート機能による投げ銭は、YouTubeのスーパーチャットのようなライブ感がないため、リアルタイムのインタラクションがしづらく、ユーザーが投げ銭を行う機会やモチベーションが低くなりがちだからです。

ちなみに、noteクリエイターTop1000の年間平均売上高は1,160万円で、上位層ではこれだけで生活が成り立つほどの収益を上げています。

note社の記事を抜粋

(7)有料記事やメンバーシップに向いているケース

以下のケースでは、有料記事やメンバーシップを活用したnoteの収益化に向いています。積極的にnoteを利用することで、ビジネスの多角化や副収入の獲得を目指せます。

1. 既存のファンや顧客がいる場合
すでにブログ、SNS、noteなどで一定数のフォロワーや読者がいる場合、有料記事やメンバーシップの導入が効果的です。
ファン層が育っていると、その読者が有料コンテンツに価値を見出しやすく、購読してくれる可能性が高まります。

2. 専門知識やノウハウが独自性を持っている場合
特定の分野で専門性があり、その知識や経験が他では得られないものであれば、有料化に適しています。
例えば、専門的なアドバイスや独自のビジネスノウハウは、読者にとって価値が高いため、興味を持ってもらいやすいです。

3. 本業の延長で気軽に副業として始める場合
有料記事やメンバーシップがうまくいくかどうかは不確実であるため、最初から大きな収益を期待せず、本業の延長で副業として気軽に始めると良いでしょう。
本業で既に行っている業務などの制作過程を共有するなど、無理のない形でコンテンツ化できると、負担を減らしつつ有料化にチャレンジできます。「売れたらラッキー」くらいの感覚でスタートできるのが理想的です。

4. 継続的にコンテンツを提供できる場合
特にメンバーシップでは、定期的なコンテンツの提供が求められます。
日常の業務や活動をそのままコンテンツにできる場合や、書き溜めた情報を小出しにして提供できる場合は、継続しやすいため向いていると言えます。

5. ファンとの交流を重視したい場合
メンバーシップは、ファンや読者と深く交流し、密接な関係を築くための良い手段です。有料コンテンツに興味を持っているファンに限定情報を提供したり、コミュニティでのディスカッションを行うことで、より強いファン層を形成できます。ファンと双方向のコミュニケーションを図りたい場合には特に向いています。

これらの条件が整っている場合、有料記事やメンバーシップは非常に効果的な収益化手段となります。特に本業と関連性があり、独自の価値を提供できるコンテンツであれば、無理なく副収入を得られる可能性が高まるでしょう。

(8)メンバーシップに向いていないケース

逆に、以下のケースでは、特にメンバーシップに向いていません。
メンバーシップは一度開始すると中止しづらいケースも多いので、慎重に検討しましょう。

  • コンテンツの継続的な提供
    サブスクリプションは定期的な収入を生む反面、継続的なコンテンツ提供が求められ、クリエイターにとってプレッシャーになる場合があります。

  • リテンション(顧客維持)の難しさ
    継続して購読者を引き留めるためには、常に新鮮で価値のあるコンテンツが必要です。

  • 「文字」より「音声・動画・喋り」が得意なケース
    noteは文字ベースの優位性があるため、動画での発信が得意な場合はYouTubeなどが適しているケースもあります。

(9)noteのその他の活用メリット

クリエイターの発掘

noteの特徴は収益化だけでなく、潜在的なクリエイターの発掘にもあります。そして、フォロワー数に関係なく出版社の目に留まる機会があり、ビジネス雑誌への寄稿依頼を受けた経験があります。

外部連携や問い合わせを受けるには、「信頼性」は重要なキーワードです。その意味で、投稿内容は一定慎重を期し、自分が何者で何の専門家(何が得意なのか)であるのかは明確にしておいた方が良いと思います。

【参考】クリエイターへの問い合わせ

「クリエイターへの問い合わせ」機能があることをご存じないケースも多いと思います。以下を参考に設定などを行ってください。

設定方法

SEO効果

note自身のドメインパワーがとても強いです(詳細は以下の記事をご覧ください)。適切なキーワードを選びnote内でしっかりと運用することで、グーグルやヤフーでの上位検索が見込めます。

例えば、「一人起業」というキーワードを見ていきましょう。
スポンサーとして有料表示されているケースを除くと、検索上位10件に当方の記事などが3つヒットします(うち、2件がnoteの記事)。

一から、プラットフォームを構築するには、お金も時間もかかります。
記事を数か月執筆し続ける辛抱強さは必要ですが、ドメインパワーの強いnoteのプラットフォームを活用し、その中で自身のビジネスをPRしたほうが手っ取り早くビジネスを広げられる可能性が高いです。

(10)なぜnoteのフォロワー数を増やすのか?

noteの運用では、以下の目的を明確にすることが大切です。

・なぜSNSをはじめるのか?
・なぜフォロワー数を増やすのか?

その目的を明確にすることは大切な視点です。
「お金を儲けたい」、「影響力を付けたい」、「アウトプットの訓練をしたい」など、人それぞれだと思います。

私がnoteを続けている理由は「情報を多くの方に届けたい」という思いがあるからです。本業のコンサルティング事業はクライアントとの一対一の活動が中心ですが、noteを通じて培ったスキルやノウハウをより広く発信し、多くの方に還元することが目的です。

もちろん、自分を変えるきっかけとして、「なんとなくSNSを始める」という選択もありだと思います。ただし、noteをその手段として利用する場合、noteは1回の投稿にそれなりの時間がかかるため、「自分が忍耐強く物事を続けられる性格か」については、しっかりと考える必要があります。

(11)おわりに

これまでのnote運用を踏まえ、noteの活用メリットや向き不向きなどをご紹介しましたが、特に以下は重要な視点です。

  • 執筆を"継続"できるか?
    noteでは地道な継続が成果に直結します。長期的な視点で執筆活動を続けられるかが重要です。

  • 執筆が"好き"か?
    書くこと自体に楽しさを感じられるかどうかは、モチベーションの維持や読者への魅力的な発信に直結します。

  • 文字ベースが強みのnoteと自分の事業や自分自身の相性
    noteは文字を中心とした発信が特徴的です。自分の事業内容や個人の伝え方のスタイルが、noteの特性とマッチしているかを見極めることが大切です。

炎上しづらい反面、時間をかけて芽を出す必要があるnoteの特性を理解し、noteの良さを最大限引き出すことが、長期的な成果と信頼できる読者コミュニティの形成につながります

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