【台湾あるある】「土を食べる」(吃土)はどういう意味?どんなシチュエーションで使う?
台湾人の日常会話のなか、「土を食べる」(吃土)という言葉をよく使われていて、特に毎年5月の納税確定申告時期には、「もう土を食べるしかない」みたいなフレーズを聴いたら、「わかる~~~」と、思わず共鳴したくなります。はい、もうお分かりだと思いますが、この言葉は「もう食べ物も買えないくらいお金がない」という意味です。
納税したあとやすごくお金をかけて大きな買い物をしたあと、あるいは予想外の出費があったり、収入が不安定になったりするなどなどのシチュエーションに適用します。さらに、もし人に食事や一緒に遊ぶことを誘われて、でもお断りしたいときに、「ごめん、今月もう土を食べる」(抱歉,我這個月吃土了)と返事したら、はっきり「お金がない」って言わなくても、言いたいことはちゃんと相手に伝わります。
最近ですと、「土を食べる」(吃土)は、まさかとある大手スーパーの宣伝ネタにもなっています。その宣伝内容をご紹介するまえに、文言に使われているもう一つの言葉-「土豪」を先に説明します。
「土豪」は、日本語では「広義には広域を支配する領主や在地の大豪族に対して、特定の『土地の小豪族』を指す」ことになりますが、現在の台湾社会には、ネット用語として使われていて、意味合いとしては「成り金」「沢山土地を持っている地主」などが近いです。
大手スーパーPXMART(全聯福利中心)は、「土を食べる」(吃土)にちなんで、「土しか食べれなくても、ゴージャスな料理を堪能できます」というコンセプトから、「土豪」に相応しいとっておき料理を13品も公式Facebookで紹介!
1品目:サーロインステーキ
2品目:お寿司(大トロ)
3品目:ホタテ
4品目:A5和牛
5品目:ラム肉のローズマリーソテー
投稿に書かれている備考:こちらは鶏肉でもなく、オカリナでもない
6品目:カラスミ
7品目:ピスタチオ マカロン
画像に書かれている備考:思わずピスタチオだけ先に食べちゃった
8品目:イタリア産キャビア
投稿に書かれている備考:高価なものなので、プリン用のスプーンで少しだけ
9品目:トリュフチョコレート
投稿に書かれている備考:学校のグラウンドの赤い土チョコ粉を特別にトッピング
10品目:松茸
投稿に書かれている備考:エリンギと勘違いした人、ダサいです(台湾では「土」=ダサいという意味の場合もある)
11品目:ロブスター
12品目:ウニの軍艦巻き
13品目:アラスカ産タラバガニ
あくまでもネタですので、もちろん掲載されているお料理はすべて土でできていますし、食べれないですが、料理名もちゃんとあって、お料理を紹介する文言、写真、イラストも丁寧に作られていますので、そのクォリティーの高さに脱帽です!
投稿の最後に、「確定申告後、土豪コースにはもう飽きましたか?では、家庭的なものにしましょう」という文言があって、最後の画像にセール中のインスタントラーメンと水餃子が載せています。面白くて素晴らしいSNS宣伝投稿ですね!
日本語では、「土を食べる」(吃土)みたいな言葉や似ている表現もありますか?
ぜひコメントで教えてくださいね!
※googleで調べると、「吃土」「土豪」この2つの言葉がネット用語として流行り出したのは中国からです。でも今台湾ではもう自然に使われています。
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