「美しい距離」を読んだ

末期癌の看取りについて患者の家族の目線で描かれた「美しい距離」を読んだ。
父が亡くなってから14年、やっとこの手の本を落ち着いて読めるようになったなぁという感じ。
作品の中で主人公が家族が亡くなってから闘病中の家族の様子を何度も夢に見る様子が描かれているけれど、あれはそのまま14年前の私。家族が少しずつ人生を終えようとしているのを気づきながら、それを誰も止められない事実をただ噛みしめるしかなかった期間は30代の私には強烈な体験だった。

ここにも善意と言う名の呪いが出てきてる。みんな悪気は無い、私も14年前悪気は無かった。今なら気をつける事が出来る。

こういうの、周りの人が元気なうちに読んでおくといいな。