都心在住で年収1千万円だと全く贅沢できない問題
最近Facebookに東カレデートという出会い系アプリの広告がよく出る。おそらく、港区在住で会社やってますっていうと、バッチリターゲットだと思うんですけど、そもそも、既婚者が対象なんでしたっけ?という疑問はありつつ。
こういった出会い系のアプリって、男性は年収1000万円以上というフレーズがよく出てくるんですが、正直、年収1000万円って、ほぼ贅沢できないんですけど、大丈夫ですかと思ってしまう。高度経済成長期の年収1000万円だったら、それなりだったのかもしれない(真偽は知りません)けど、少なくとも令和の年収1000万円って、独身だとしても、みなさんが想像する富裕層の生活には程遠いはずなんです。
なんか、年収1000万円とか2000万円とかで、気持ちはビリオネアみたいなことを夢見てないですかーと非常に心配になります。
僕自身の過去の経験でいうと、30歳前後のときの年収が1200万円くらいでした。当時はまだサラリーマンをやっていて、がむしゃらに働いてやっとこさ月100万円くらい稼いでいました。振り返ってみると、とにかく、すごく忙しかったので、使う暇がなかったからよかったけど、使う暇がないほど働いていなかったら、結構きつかっただろうなと正直思う。
1200万円の年収だと、ボーナスも月あたりに平準化すると、月額の手取りは70万円ちょっと。
たったの70万円ですよ。
独身と考えると、家賃を都心で考えると20万円くらいのところに住んで残り50万円。
単純計算で、1日あたり2万円使ったら60万円。足りない。
1日あたり、1万円でご飯代を抑えたとして、30万円。残り20万円。
1日あたり1万円じゃ、デートもできないし、1人で遊びにもいけない。
1日あたり1万円。ランチ代含めて、それくらい質素に生きても、残り20万円。20万円だと、都心じゃ車も持てないし、この20万円で、洋服代も旅行もするって考えると、無理。
この年収で夫婦2人が生活とか想像すると、全く贅沢はできません。
都心3区とかに住んでて、駐車場借りて車買ったら、駐車場が月4−5万。まともな車をローンなら、月10万円。合わせて14−15万円。
贅沢はおろか、やりたいことも十分にできない。それが月収月100万円の生活。
正直、年収2000万円になったら、世界が変わるかもと思ってました。
でも、全く変わらない。なぜなら、手取りの月収が100万円になるだけだから。
じゃ、いくらくらいになったら、そんなに我慢しなくていいようになるか。
都心で豪邸じゃなくて、少し広い家に住んで、毎日、阿呆みたいな贅沢な食事をしなければ、それなりに好きなものを食べて、月の食費が50万円くらい。1000万円しないくらいの車に乗って、月に1回くらい海外旅行にビジネスクラスで出かけるくらいだと、月の手取りが300万円くらい。
給与所得でいうと4500万円〜5000万円くらいでこんな感じでした。
意外と質素なんです。年収ベースで億超えないといわゆる贅沢ってできないものなんです。年収1000万円から3000万円とかの給与所得者が資産が作れない理由の1番は、お金持ちだと勘違いするということです。
よく、米国のヒップホップスターが、数百万ドルしか収入がないのに、ビリオネアになったと勘違いして、破産するのと同じ理由です。
贅沢は、本当にお金持ちになったときにだけしましょう。