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【言葉の宝箱】『たゆたえども沈まず』原田マハさん


ゴッホのひまわり。自画像。

皆さんも一度は見たことがあるのではないでしょうか?

でも、「どのような人物なのか?」私は全く知りませんでした。本書に出会うまで。

読了後は彼への愛着が湧いてきましたよ。

ゴッホと弟。2人の日本人画商が織りなす切なくも、心温まる物語です。

▼あらすじ
19世紀後半、栄華を極めるパリの美術界。画商・林忠正は助手の重吉と共に流暢な仏語で浮世絵を売り込んでいた。野心溢れる彼らの前に現れたのは日本に憧れる無名画家ゴッホと、兄を献身的に支える画商のテオ。その奇跡の出会いが〝世界を変える一枚〟を生んだ。


言葉の宝箱

「フィンセント、あなたは日本へ行くべきではない。むしろ、この国で、あなた自身の日本をみつけ出すべきです。あなたにとっての芸術の 理想郷 を」

憧れの気持ちから、日本行きをお願いしたゴッホに林忠正が伝えた言葉です。僕も自分自身の中にある世界を大切に、その世界を広げていきたい。


「強くなってください」

新しい家族との生活、一方でゴッホを支えることに苦悩を抱える日々を過ごす弟のテオ。林忠正がテオに伝えた応援メッセージです。誰かを支えたい。支えたい人がいる。そんなあなたに届けたい言葉です。


「画家のためにポーズをとる地元の名もなき人たち。ひとつひとつがカンヴァスに閉じ込められて、テオのもとに届けられている。」

僕たちは生きているだけで誰かにプラスな影響を与えている。勇気をもらえた言葉です。世界は美しいものであふれている。沢山見つける人になりたい。


「たゆたえども、決して沈まずに」

意味は「どんなときであれ、何度でも。流れに逆らわず、激流に身を委ね、決して沈まず、やがて立ちあがる」僕たちも日々様々なことに振り回されてしまい、苦しいときもあります。そんな時は流れに身を任してみよう。いつか立ち上がれるから。その時を待ちたい。


「涙に言い訳など要りません」

この言葉を読んで、泣きました。自分の感情に素直になっていいんだよ。泣きたい時は思いっきり泣こう。元気を生み出す余白につながる。


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