ウェブスター辞書あるいは英語をめぐる冒険
『ウェブスター辞書あるいは英語をめぐる冒険』を読みました。
Twitterで話題になっていて気になってた本。
ウェブスター辞書の編纂者の方が書かれたエッセイです。
冒頭の「中世アイスランドの一族のサガ」から一気に持ってかれた。言語オタクおもしろい~🤣
辞書は
言葉の「正解」が載ってると思ってたけど、
人々が言葉をどう使っているかが載ってるものなのね。
考えてみれば当たり前なんだけど、今まで気付かなかった。
人はなにかを認識するとき、まず言葉を使って分類するから、辞書編纂と人種やセクシュアルマイノリティに関する差別は避けられない問題なのだなと思った。
おもしろかったのはbitchに関する記載!
Netflixの「あなたの知らない卑語の歴史」(これにもコーリー・スタンパーさんが出てくるよ)もかなりおもしろかったな。
言っちゃいけない言葉って人間っぽくていいよね~~
差別的な背景があってオエッてなることもあるけど、この本みたいに極めて客観的な距離感だったり、この番組みたいにあっけらかんとしたbitchの使い手を見てると愛しく感じる(笑顔の絵文字)
それにしても筆者のあらゆる言葉に対する平等さには驚かされる。卑語も、インテリが自己顕示欲のために使うような小難しい言葉も、彼女の前では等しく「言葉」だ。
それって、それってすごくおもしろい!
私はことばにたいしてかなり執着があるほうだと思っていたけど、まだまだだなぁ~
励みます。